「ティソのオーバーホールの依頼先について知りたい」
「ティソの腕時計をオーバーホールしたときの料金や納期ってどれぐらい?」
「ティソのオーバーホールってどんな依頼方法があるの?」
この記事は、上記のような疑問を解消する内容となっています。
ティソ(TISSOT)は、1853年にスイスで時計師の「シャルル・フェリシアン・ティソ」と、その息子の「シャルル・エミル・ティソ」のティソ親子によって創業されました。
技術力に定評があり、今まで数々の名作を発表してきました。
1930年=世界初の耐磁性腕時計
1953年=世界初の「24タイムゾーンウォッチ」
1985年=自然石を用いた「ロックウォッチ」
その一方で、1916年に当時のロシア宮廷夫人からの要望で開発された、「バナナウォッチ」を2017年に復刻して話題を集めました。
先進技術と伝統をバランスよく商品に反映させている、腕時計界のマルチプレイヤーとして知られたブランドです。
そんなティソの腕時計も、使用していると内部で経年劣化が発生します。ムーブメントには、パーツ同士をスムーズに動作させるために潤滑油が使用されています。
この潤滑油が、ある程度の年数が経過すると乾燥してくるのです。それにより、時刻の精度や動作に狂いが生じてしまいます。さらにそのまま放置し続けると、パーツ同士の摩擦によって故障につながりやすくなってしまいます。
それを防ぐためにも、オーバーホールは必要不可欠となります。定期的に分解して内部の洗浄や注油をすることで、時計は適切な精度で使用し続けることが可能になります。
この記事では、ティソの腕時計のオーバーホール料金や期間を、メインの依頼先である「正規サービス」と「修理専門店」に分けて解説していきます。
最後まで読んでいただけると、以下のようなメリットがあります。
「ティソのオーバーホールの依頼先についてわかる」
「ティソの腕時計をオーバーホールしたときの料金や納期がわかる」
「ティソのオーバーホールの依頼方法についてわかる」
愛用の腕時計をリフレッシュさせるためにも、ぜひこの記事を参考にオーバーホールしてみてください。
ティソの腕時計をオーバーホールするための依頼先【正規サービスと修理専門店】
ティソの腕時計が不調な時、オーバーホールを含めた修理作業の依頼先は以下の2点になります。
・ティソの正規サービス
・修理専門店
それぞれを詳しく解説していきます。
ティソの正規サービス
ティソのオーバーホールを含めた修理作業は、「スウォッチグループジャパン」のカスタマーサービスで行なわれます。
「スウォッチグループ」とは腕時計ブランドのグループであり、「オメガ」「ロンジン」「ハミルトン」など多数のブランドが傘下となっています。
オーバーホールはもちろん、文字板・針の交換やケース修理など、さまざまなメンテナンスを行ってくれるのです。また、純正パーツを使用して修理されるため、品質や耐久性にも信頼性があります。
ティソの正規サービスセンターは、「スウォッチグループジャパン」によって信頼性と品質が保証された公式のサービスセンターです。
腕時計の修理専門店
腕時計の修理専門店は、壊れた腕時計の修理やメンテナンスを専門に行うお店です。
腕時計は日常生活で重要なアクセサリーであり、時刻の正確さや機能性が求められます。しかし、長時間の使用や外部からの衝撃などにより、劣化や故障が発生してしまいます。
そんな問題も、腕時計修理の技術や知識に精通したプロが常駐する、修理専門店を尋ねれば解決できるのです。
腕時計の止まりや外装のトラブルなど、さまざまな故障が考えられます。修理専門店では、専門の資格を持った技術者が、様々なブランドや機能に合わせて適切な修理を行ってくれます。
国産・舶来問わず様々なブランドに精通しており、信頼のできる腕時計の修理専門店であれば正規サービスと遜色のない質の高いサービスを提供してくれます。腕時計修理における網羅的なニーズに応えてくれます。
ティソの腕時計のオーバーホール料金
ティソの腕時計をオーバーホール依頼するにあたって、やはり料金は気になるところではあります。
オーバーホールは1回で終わりではなく、定期的なメンテナンスなので、コンスタントに依頼しなければなりません。
もちろんその度に料金がかかるので、必要経費として認識しておきましょう。
ここでは、そんなティソのオーバーホール料金を、正規サービスと修理専門店に分けて解説していきます。
正規サービスのオーバーホール料金
(2023年9月現在)
腕時計の機能 | オーバーホール料金 |
---|---|
機械式 | 約24,200円 |
機械式クロノグラフ | 約46,200円 |
クォーツ式 | 約22,000円 |
クォーツ式クロノグラフ | 約33,000円 |
タッチスクリーン | 約33,000円 |
旧キャリバー及びゴールドウォッチ | 見積もり(スイス本社の対応) |
機械式とクォーツ式では、パーツ数の違いで値段が変わります。それぞれクロノグラフ(ストップウォッチ機能)がプラスされると、それに伴いパーツ数もさらに増えるので値段も高くなります。
オーバーホール完了後の精度不良に対して、2年間の修理保証がつきます。修理から戻ってきて2年以内に、内部の不具合が原因で精度不良が起きれば、保障修理してくれるのです。
基本的に正規サービスの修理料金は割高になりますが、自社製品だからこその修理ノウハウと純正パーツを使用した修理は安心感につながります。
アフターケアも万全なので、愛用している時計を任せるには最適な依頼先の1つです。
修理専門店のオーバーホール料金
腕時計の機能 | オーバーホール料金 |
---|---|
機械式 | 約19,800円~ |
機械式クロノグラフ | 約30,800円~ |
クォーツ式 | 約17,600円~ |
クォーツ式クロノグラフ | 約33,000円~ |
※修理専門店によって異なるので概算料金になります
修理専門店は、一般的に正規サービスと比べて割安になる傾向にあります。少数精鋭の修理スタッフでオーバーホールの工程を対応するため、人件費などを含めた費用が低いことなどが主な理由です。
修理保証は約1年間と、こちらは正規サービスより短くなる傾向にあります。
オーバーホール料金が安いからと言って、修理の質が落ちるわけではありません。修理専門店には熟練の技術者が常に在籍しており、毎日あらゆる腕時計の修理にあたっています。信頼できる時計修理専門店であれば正規サービスと変わらない質の高いサービスを提供してくれます。
ただ、正規サービスと比べて事業者数や店舗数が多いぶん、修理専門店によって技術力である程度の差は出てきます。
安心して任せたいなら、保有資格や技術力、ティソの修理実績などをWebサイトから確認し、比較検討してみることをおすすめします。
K’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理
K’s factory(ケイズファクトリー)では、時計専門店様から数多くの難しい依頼を受けてきた経験豊富な技術者が皆様のご愛用の腕時計を的確に診断・修理いたしております。また、ほぼ全ての修理工程を自社工房内で完結しており、厳重なセキュリティシステムで責任をもって皆様の大切な腕時計をお預かりしておりますので、ぜひK’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理をご活用ください!
ティソの腕時計のオーバーホール期間
ティソの腕時計をオーバーホール依頼するにあたって、どれぐらいで戻ってくるかというのも重要です。
仕事で普段使いしていたり、近々どうしても必要だけど調子が悪いからオーバーホールに依頼したなど、色々と事情があるかもしれません。
ここでは、ティソの腕時計のオーバーホール期間について解説していきます。
正規サービスのオーバーホール期間【1ヶ月~】
ティソのオーバーホールを、正規サービスである「コンプリートメンテナンスサービス」に依頼した場合の納期は約1ヶ月となります。
通常のオーバーホール期間は1ヶ月ですが、年末年始などの大型連休にはそれ以上の時間がかかることがあります。大型連休前は多くの依頼が集中するのに加えて、工房も休みになるからです。
さらにスイスでの修理対応になると、約2〜3ヶ月はかかります。スイスでの対応となるケースとしては、以下のような事があげられます。
・日本にパーツの在庫がない
・ムーブメントが古いモデル
・ゴールドウォッチ
大型連休前や上記のケースに該当する場合は、時間に大幅な余裕を持って依頼しましょう。
修理専門店のオーバーホール期間【3週間~】
修理専門店に依頼すると、店によってある程度の差はあるものの、約3週間で返却されます。
正規サービスでは、外装のパーツ交換などがデフォルトで含まれており、そのぶんオーバーホール作業も時間が掛かります。
修理専門店なら、ムーブメントの点検・調整や注油作業などのオーバーホールに関するメンテナンス作業のみに絞られている分、正規サービスより早く戻ってきます。もちろんオプションとして外装パーツの交換なども依頼することが可能です。
さらに、場所の離れた工房ではなく店舗内で作業している場合は、時計を配達する日にちが削減できるぶん納期も早まります。
ただ、正規サービスと同様、大型連休前の混雑や工房の休みは、修理専門店にもあります。オーバーホール作業だけでなくパーツ交換などその他のオプションによってはオーバーホール期間は変動します。
ティソのオーバーホールの依頼方法
ティソのオーバーホールは、2通りの依頼方法があります。
①来店受付
②配送サービス
正規サービスと修理専門店、基本的にはどちらも同じ依頼方法となります。
①来店受付
・東京カスタマーサービス
・札幌時計サービスセンター
・中部時計サービスセンター(名古屋)
・スイス時計サービスセンター(福岡)
・その他、全国にあるティソのブティックや正規販売店
来店受付は、腕時計を店舗に持ち込んで依頼する方法です。スタッフに色々と相談しながら依頼したい方には、オススメの依頼方法です。
カスタマーサービスやサービスセンターは、場所がかなり限定されてしまいます。
ティソのブティックや正規販売店は、2023年時点で全国に160件以上ありますので、足を運びやすいかと思います。
②無料ピックアップサービス
無料ピックアップサービスは、指定の場所に梱包材が届いて配送できるサービスです。梱包材や送料が、全て無料で利用できるサービスとなります。
専用Webサイトから申し込めば、1週間以内に梱包材が届くので、腕時計を入れて送り返すだけです。あとは修理完了して、送り返されるのを待つだけです。
他にも、以下のような特徴があります。
・佐川急便を利用した配送サービス
・修理の進捗状況をWebサイトから確認できる
・料金の支払いは代金引換
時間が無くて来店受付が出来ないときでも、正規サービスに依頼する事が出来ます。
腕時計の修理専門店も同様の方法で依頼できる
修理専門店の依頼方法も、正規サービスと同様「来店受付」と「配送サービス」による2つの依頼方法となります。
来店受付は、全国にある修理専門店に腕時計を持ち込む依頼方法です。正規サービスと同様に、来店してスタッフに相談しながら依頼できます。
修理専門店は個人店も含めて数が多いので、自宅の近所や通勤ルートなどにあれば気軽に立ち寄れます。
作業を行う修理技術者に、その場でヒアリングや見積もりをしてもらえます。
オーバーホールにおいて的確な返答がもらえるので、依頼に対しての安心感にも繋がります。
一部の修理専門店では、配送サービスも実施しています。依頼の流れとしては、正規サービスの無料ピックアップサービスとほとんど同じです。
修理専門店のWebサイトで、専用フォームから申し込みます。その後、配送キットが送られてくるので、腕時計を梱包して配送します。
その後は、修理専門店の工房で作業が実施されるので、戻るまで待つだけです。
最近は実店舗ではなくネット店舗も増えており、そのような修理専門店で配送サービスが提供されています。
まとめ
ティソの腕時計のオーバーホール料金や期間を、正規サービスと修理専門店それぞれ解説してきました。
この記事をまとめると以下になります。
〈ティソの腕時計をオーバーホールするための依頼先〉
・ティソの正規サービス
・腕時計の修理専門店
〈ティソの腕時計のオーバーホール料金〉
『正規サービスのオーバーホール料金』
腕時計の機能 | オーバーホール料金 |
---|---|
機械式 | 約24,200円 |
機械式クロノグラフ | 約46,200円 |
クォーツ式 | 約22,000円 |
クォーツ式クロノグラフ | 約33,000円 |
タッチスクリーン | 約33,000円 |
旧キャリバー及びゴールドウォッチ | 見積もり(スイス本社の対応) |
『修理専門店のオーバーホール料金』
腕時計の機能 | オーバーホール料金 |
---|---|
機械式 | 約19,800円~ |
機械式クロノグラフ | 約30,800円~ |
クォーツ式 | 約17,600円~ |
クォーツ式クロノグラフ | 約33,000円~ |
※修理専門店によって異なるので概算料金になります
〈ティソの腕時計のオーバーホール期間〉
・正規サービスのオーバーホール期間=1ヶ月~
・修理専門店のオーバーホール期間=3週間~
〈ティソのオーバーホールの依頼方法〉
・来店受付
・無料ピックアップサービス
・修理専門店も同様の依頼方法
ティソは170年の長い歴史があり、高品質な腕時計で人気を博しています。どんなに高品質な腕時計でも、経年劣化をリフレッシュするためのオーバーホールは避けて通れません。
ランニングコストとしてそれなりの負担はかかりますが、車検と同じで必要なメンテナンスなのです。
長期間にわたって愛用するためにも、プロに依頼してオーバーホールを実施してみましょう。