BREGUETクラシックGMTアラーム、修理のポイント紹介
今回はブレゲのアラームモデルをお修理させていただきました。
このお時計はアラーム・GMT・パワーリザーブ・日付表示の機能が付いた複雑な機構でオーバーホールをするには高度な技術を要します。
1.遅れの原因
お預かり時はタイムグラファー(測定器)に時計を載せても計測が開始されない程、精度が乱れておりました。
原因としてはゼンマイの劣化と経年のご使用で歯車の軸に使われている油が劣化し重くなっていたことでした。
機械を分解・洗浄しゼンマイを新品に交換することで本来の精度を取り戻すことが出来ました。
2.外装の研磨
こちらのお時計の外装部分は18Kでできており、普段のご使用による汗や皮脂が原因で変色してきます。
その変色も研磨をすることで写真のように本来の輝きを取り戻すことが出来ます。
ウラブタの刻印の部分やネジなどの複雑な部分も丁寧にマスキング(保護)をしたりネジを外したりして研磨していくことで文字を崩すことなく仕上がります。
特に変色の激しかったクラスプ部も研磨をすることで変色を取り除き、マーク部分は最後にサンドブラスト仕上をして新品のような仕上がりになります。
まとめ
今回お修理させていただきましたお時計は複雑な機構のモデルでしたが時計修理の基本に従い、一つ一つ部品を分解・清掃・注油・修正をすることでしっかりと規定内の精度に戻すことが出来ました。
弊社にはトゥールビヨン・ミニッツリピーター・パーペチュアルカレンダー等の複雑機構の修理をいくつもこなしてきた技術者が在籍しておりますので今回のような複数の機能が付いたお時計であっても喜んでお受けさせていただいております。
ブレゲのお修理をお考えでしたらぜひケイズファクトリーにおまかせください。