A.ランゲ&ゾーネの腕時計のオーバーホール料金は?依頼先によるメリット・デメリットも合わせて解説

「A.ランゲ&ゾーネのオーバーホールの依頼先について知りたい」
「A.ランゲ&ゾーネの腕時計のオーバーホール料金と納期が知りたい」
「A.ランゲ&ゾーネのオーバーホールの依頼先によるメリット・デメリットが知りたい」

この記事は、上記のような疑問に応えていく内容となっています。

A.ランゲ&ゾーネは、1845年にドイツ宮廷時計師だった「フェルディナンド・アドルフ・ランゲ」によって創業されました。

高い技術力で知られる名門のマニュファクチュール(自社一貫生産)ブランドで、創業当初から現在まで技術力を発揮しています。

1863年=「クロノグラフ懐中時計」を開発
1891年=「自動巻き懐中時計」を開発
2018年=数時間に及ぶ時間を計測できる「トリプルスプリット」を開発

腕時計ブランドのグループである「リシュモングループ」に所属しており、「世界5大時計ブランド」の1つでもあります。

そんなA.ランゲ&ゾーネの腕時計も、使用していくとムーブメントで経年劣化が発生します。

腕時計の精度や機能に悪影響を及ぼし、適切な使用ができなくなるのです。

それを防ぐためにも、定期的にオーバーホールを依頼する必要があります。

オーバーホール作業で、ムーブメントを限りなく最適な状態に戻します。それにより、本来の精度を取り戻すのです。

この記事では、A.ランゲ&ゾーネの腕時計のオーバーホールについて、料金や納期、依頼先によるメリットとデメリットなど解説していきます。

最後まで読んでいただくと、以下のようなメリットがあります。

「A.ランゲ&ゾーネのオーバーホールの依頼先についてわかる」
「A.ランゲ&ゾーネの腕時計のオーバーホール料金と納期がわかる」
「A.ランゲ&ゾーネのオーバーホールの依頼先によるメリット・デメリットがわかる」

ぜひこの記事を参考に、A.ランゲ&ゾーネのオーバーホールを実施してみてください。

腕時計のオーバーホールの必要性について

腕時計は定期メンテナンスとして、オーバーホールを実施する必要があります。

腕時計の内部には、パーツ同士をスムーズにかみ合わせるために潤滑油が使用されています。

この潤滑油が年数が経過するにつれて変質し、パーツ同士の摩耗が激しくなるのです。

具体的には、以下のような症状が出ます。

①時刻ズレが大きくなる
②腕時計の内部で異音がする
③カレンダーの変更ができない

最終的にパーツの破損につながるので、定期的にムーブメントの注油や洗浄が必要になるのです。

A.ランゲ&ゾーネのオーバーホールの依頼先と依頼方法について

腕時計修理店

A.ランゲ&ゾーネをオーバーホールするにあたって、まずは「依頼先」と「依頼方法」を知っておくと良いでしょう。

いざオーバーホールを依頼するとき、知っておいた方がスムーズに進めることができます。

ここでは、A.ランゲ&ゾーネのオーバーホールの「依頼先」と「依頼方法」について解説していきます。

①A.ランゲ&ゾーネの正規サービス

1つ目の依頼先は、A.ランゲ&ゾーネの正規サービスです。

A.ランゲ&ゾーネの、複雑な機構の修理ノウハウを会得した専門のプロが在籍しています。

クオリティの担保はもちろん、修理保証が2年間とアフターサービスも整っています。

自社ブランド特有の安心感が、何よりの強みです。

依頼方法:受付窓口に来店

全国にあるA.ランゲ&ゾーネのブティックや正規販売店に、腕時計を持ち込んでオーバーホールを依頼します。

A.ランゲ&ゾーネの腕時計に精通したスタッフに、直接相談しながら依頼できます。

正規サービスの依頼先は以下になります。

A.ランゲ&ゾーネ公式サイト:ブティック検索

②腕時計の修理専門店

2つ目の依頼先は、腕時計の修理専門店です。

日本には、数多くの修理専門店が存在しています。その形態も様々で、主に以下の3つに分かれます。

・個人店
・企業
・ネット店舗

確かな技術をもつ腕時計の修理専門店は正規サービスとクオリティは変わりません。ただし、上述の通り数多くの事業者・店舗があるのでサービスの質はまちまちです。

時計修理店を探す際は、確りとした事業者を探す必要があります。

依頼方法:来店受付と宅配サービス

修理専門店は全国に数多くあり、来店受付がしやすくなっています。

さらに、一部の修理専門店では宅配サービスを実施しています。

「忙しくて来店ができない」「自宅の近くに依頼できる店舗がない」などの事情があっても、問題ありません。

Webサイトから申し込めば、宅配キットが送られてきます。あとは、腕時計を入れて送り返すだけです。

ただし、自社ムーブメントかつ高機能が多いA.ランゲ&ゾーネのオーバーホールは、高度な技術が求められます。

技術力のある修理専門店を見極めるため、以下のポイントをチェックしてください。

・在籍スタッフが「腕時計修理技能士1級」の資格を持っているか
・A.ランゲ&ゾーネの修理実績

これらのポイントを、Webサイトか直接問い合わせるなどして確認してみましょう。

K’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理

K’s factory(ケイズファクトリー)では、時計専門店様から数多くの難しい依頼を受けてきた経験豊富な技術者が皆様のご愛用の腕時計を的確に診断・修理いたしております。また、ほぼ全ての修理工程を自社工房内で完結しており、厳重なセキュリティシステムで責任をもって皆様の大切な腕時計をお預かりしておりますので、ぜひK’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理をご活用ください!

A.ランゲ&ゾーネの腕時計のオーバーホール料金と納期

料金、費用

オーバーホールを依頼するとなると、やはり料金も気になります。

基本的にオーバーホールは定期的に行うので、依頼するたびに料金がかかります。

所持するにあたってのランニングコストとして、大体いくらかかるのか把握しておくことも重要です。

ここでは、A.ランゲ&ゾーネのオーバーホール料金と納期を、依頼先別にご紹介します。

正規サービスのオーバーホール料金と納期

モデルオーバーホール料金(税込)
1815約¥112,200~
1815クロノグラフ約¥237,600~
サクソニア約¥112,200~
ランゲ1約¥145,200~
ダトグラフ約¥237,600~
ツァイトヴェルク見積もり
※2023年10月時点の料金となります

オーバーホール納期:1ヶ月半~

A.ランゲ&ゾーネは、モデルごとにムーブメントを製作しています。なので、モデルごとに料金を分けております。

各モデルによって「手巻き」「自動巻き」「クロノグラフ」など機能が複数あるので、すべてのモデルが最低料金の掲載です。

正規サービスでは、1994年〜現行のモデルは通常受付しており、それ以前に関してはドイツ本社での対応となります。

そのため、ヴィンテージ時計は料金・納期ともに上記とは変わってしまうのです。

修理専門店のオーバーホール料金と納期

モデルオーバーホール料金
1815約¥64,000~
1815クロノグラフ約¥108,000~
サクソニア約¥64,000~
ランゲ1約¥75,000~
ダトグラフ約¥108,000~
ツァイトヴェルク見積もり
※料金は修理専門店によって変わります

オーバーホール納期:3~4週間

正規サービスと比べても、料金が半額ほどになります。

修理専門店によって変動しますが、それでも正規サービスより高額になるケースは少ないでしょう。

機能によって料金が上がるのは、正規サービスと同様です。

納期も正規サービスより早くなるので、少しでも早く戻ってきてほしい場合は便利です。

ただし、お盆や年末年始などで修理工房が休みになることがあります。大型連休の前は、時間に余裕を持って依頼しましょう。

オーバーホールの頻度

公式が推奨するオーバーホール頻度:5~7年

A.ランゲ&ゾーネのみならず、腕時計は定期的にオーバーホールしなければいけません。

もし推奨する年数を超えてしまうと、経年劣化がどんどん進んでしまい、パーツ同士の摩耗が激しくなります。

腕時計が何をしても動かなかったり、機能が使用できないなどの症状が出ると、大幅に料金がプラスになる可能性があります。

公式では5〜7年が推奨されていますが、なにか少しでも異常を感じればその時点でオーバーホールを依頼しましょう。

外側からの強い衝撃や強い磁気など、外的要因による故障もあるからです。

A.ランゲ&ゾーネのオーバーホールの依頼先によるメリット・デメリット

依頼方法や料金についてわかっても、もう少し依頼先を選ぶポイントについて知っておいた方が良いでしょう。

特にA.ランゲ&ゾーネは高級舶来時計の部類に入るので、万が一にも失敗したくありませんし、少しでも自分の希望に合った依頼先を選びたいものです。

ここでは、A.ランゲ&ゾーネのオーバーホールの依頼先によるメリットとデメリットについて解説していきます。

ぜひ依頼先を選ぶ際の参考にしてください。

正規サービスのメリット:オーバーホールの網羅的な修理内容

正規サービスでは、オーバーホール作業だけでなく、外装も含めて網羅的に修理してくれます。

〈作業内容〉

・ムーブメントのオーバーホール
 ①分解と清掃
 ②点検と修復
 ③組み立てと潤滑
 ④調整
 ⑤パッキン交換
 ⑥試運転と最終検査

・ケースの修復

・レザーベルトの交換またはメタルブレスレットの修復

オーバーホール作業で内装のリフレッシュはもちろん、ケースのライトポリッシュにバンドの修理・交換まで行われます。

内装・外装が限りなく新品に近い状態となって戻ってきます。

正規サービスのデメリット:高額なオーバーホール料金

正規サービスのデメリットを挙げると、高額なオーバーホール料金です。

正規サービスではA.ランゲ&ゾーネの高いクオリティを維持するため、専門知識に精通したプロが多く在籍しています。

工房もそれなりの規模にする必要があるため、維持費がかかってきます。それが修理料金にも反映されるのです。

それに加えて、パーツ交換の際は高価な純正パーツを使用します。あらゆる要素が加わって、高額なオーバーホール料金となるのです。

しかし、オーバーホール頻度は公式の推奨で5〜7年です。

一般的な機械式のオーバーホール頻度が3〜5年である事を考えると、コストパフォーマンスはまだ高いほうと言えます。

修理専門店のメリット:クォリティを保ったままでの安価な料金

修理専門店は比較的安価ですが、オーバーホールのクオリティが下がるわけではありません。

修理専門店には、専門資格を保有したプロが在籍しています。国内外問わず、あらゆる腕時計ブランドの修理を経験しているのです。

そして、A.ランゲ&ゾーネのような、高度な技術を要するオーバーホールに対応できる修理師も存在します。

高い技術力を有する修理専門店に依頼すれば問題なくオーバーホールを実施してくれます。

修理専門店のデメリット:高い技術力を持つ修理専門店を探す手間

上述の様に、高い技術力を持つ修理専門店では、経験豊富な職人が正規サービスと変わらないクオリティのサービスを提供してくれますが、一方で修理専門店は日本国内に無数に存在しています。

その中には勿論、経験が豊富でない修理店や、技術力・サービスの質が低い修理店も存在します。

正規サービスが一定のクオリティの担保を約束している一方、修理店は自ら検索し高い技術力を持っているかを確認しなければなりません。

修理専門店のデメリットを挙げるとすれば、その探し出す手間がかかる点と言えるでしょう。

特に、依頼しようと考えている修理専門店のwebサイトなどを見る際には、修理実績が豊富か、自分が修理を依頼しようと思っている腕時計と同じメーカー、同じ型の修理実績があるか、情報の開示が豊富になされているか、などの観点でチェックしてみましょう。

まとめ

A.ランゲ&ゾーネの腕時計のオーバーホールについて解説してきました。

この記事の要点をまとめると、以下になります。

・腕時計は定期メンテナンスとしてオーバーホールが必須
・主な依頼先は「A.ランゲ&ゾーネの正規サービス」か「腕時計の修理専門店」
・依頼方法は基本的に「来店受付」
・一部の修理専門店では「宅配サービス」も実施している
・正規サービスのオーバーホール料金は通常受付できる1994年~現行品までのもの
・1994年以前のモデルは全てドイツ本社での対応となる
・修理専門店のオーバーホール料金は安価でもクォリティは正規サービス並み
・オーバーホール頻度は5~7年
・正規サービスは網羅的なオーバーホール作業がメリットである一方、料金が高額になってしまう
・修理専門店は代替パーツの使用による資産性の低下に注意

〈正規サービスがオススメな方〉
「料金が高額でも網羅的な修理で新品同様にしてほしい」
「腕時計の資産性も確保したい」

〈修理専門店がオススメな方〉
「安価な料金でランニングコストを抑えたい」
「正規サービスの来店受付が難しいので宅配サービスを利用して修理したい」

A.ランゲ&ゾーネの腕時計は、1本作成するのに一切の労力と時間を惜しみません。数ある時計ブランドの中でも、屈指の高機能が魅力なのです。

その姿勢が、「世界5大時計ブランド」に数えられる所以となっています。

そんなA.ランゲ&ゾーネの腕時計をオーバーホール依頼して、末永く愛用できるようにしましょう。

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