「ウブロの修理って正規サービスと修理専門店だとどっちに依頼するのがいいの?」
「ウブロの修理料金って依頼先によってどれぐらい違うの?」
「ウブロの修理をする際の注意点があれば教えてほしい」
この記事では、上記のような疑問を解決していく内容となっております。
時計ブランドのウブロは、1980年にスイスで創業されました。
サッカーワールドカップの公式時計を務めたり、フェラーリとパートナーシップを締結するなど様々な分野で活躍しています。
ウブロ時計の最大の特徴は、スイス時計界に新風を巻き起こしたデザイン性にあります。
『ウブロ:デザインの特徴』
・ゴールドケースにラバーストラップ
・H型のビスで留められた幅広のベゼル
・多彩な素材を組み合わせた表情豊かで立体的なケース
多彩な素材に立体的な造形美が評判を呼び、スイス時計界に新風を巻き起こしました。
個性的なデザインが魅力ですが、自社ムーブメントにおいてもその独創性を発揮しています。
構造・デザイン・仕上げまで、スイス伝統の手法とは一味違うモダンさが魅力となっているのです。
またウブロは、2009年に「電子保証書」を採用した世界で初めてのブランドでもあります。
2020年には「HUBROT e-warranty(ウブロ電子保証システム)」という、さらに発展させたシステムを全てのモデルに対応させました。
専用のアプリで時計を管理することが可能で、保証書だけでなく鑑定書の役割も果たすという非常に先進的な技術です。
時計のデザインのみならず、保証書にまで独自性や革新性をもたらし続ける姿勢が、新興ブランドにも関わらず世界中から指示される理由なのです。
そんなウブロの腕時計も、使用していると内部で経年劣化が発生します。
ムーブメントには、パーツをスムーズにかみ合わせるために潤滑油が使用されています。
潤滑油は年数が経過するにつれて劣化し、やがてパーツ同士の摩擦が発生するのです。
徐々に精度が低下していき、最終的にパーツが破損してしまうことがあります。
そうならないためにも、定期的な修理やメンテナンスは不可欠です。
この記事では、ウブロ時計の修理を「正規サービス」と「修理専門店」どちらに依頼するのがいいのか、修理料金やそれぞれの注意点等を比較して解説していきます。
最後まで読んでいただくと、以下のようなメリットがあります。
・適切な依頼先でウブロの修理依頼ができる
・ウブロの修理料金を把握したうえで予算を組み立てられる
・ウブロの時計修理を便利な方法で依頼できる
ぜひこの記事を、愛用するウブロの時計を修理する際の参考にしてみてください。
ウブロ時計の修理の依頼先について【正規サービスと修理専門店】
ウブロの時計を修理する際の依頼先は、基本的に「LVMHウォッチジュエリージャパン」と「腕時計の修理専門店」になります。
依頼の参考になるよう、それぞれを詳しく解説します。
正規サービス「LVMHウォッチジュエリージャパン」
ウブロの修理・メンテナンスは「LVMHウォッチジュエリージャパン」にて行なわれます。
LVMHグループは、「ルイ・ヴィトン」と「モエ・ヘネシー」が統合して出来た最大手のファッションブランドグループです。
ウブロは、2008年から傘下に入っています。
正規ブランドならではの修理ノウハウで、高い安心感があります。
「ウブロティスタ」について
ウブロの腕時計を購入した人に提供される、「ウブロティスタ」というサービスがあります。
Webサイトから登録することで、修理保証が1年追加されます。
他にも、下記のようなサービスが提供されるのです。
・自分のコレクションを登録して管理
・新作や限定ウォッチをいち早く確認できる
・限定イベントへの参加
ウブロのユーザーにとって、限定的かつ優先的なサービス内容となっています。
腕時計の修理専門店
腕時計の修理専門店は、あらゆるブランドや機能の修理・メンテナンスを請け負ってくれます。
時計修理におけるプロが常に在籍しており、内装と外装を問わずあらゆるトラブルに対応できるのです。
もちろんウブロの時計も、プロの手によって問題なく修理・メンテナンスが可能です。
街中の路面店からネット店舗まで、時代に合わせて店舗のスタイルやサービス内容も多様なものとなっています。
ウブロ時計の修理料金と納期
時計の修理を依頼するにあたって、やはり気になるのは修理料金でしょう。
確実にかかるランニングコストとして、事前に把握しておくことが重要です。
ここでは、ウブロの修理に関する料金と納期を、依頼先別で比較してみます。
正規サービスの修理料金
機能 | 修理料金(税込) |
---|---|
クォーツ | 約51,150円 |
自動巻き | 約74,250円 |
自動巻きクロノグラフ | 約99,000円 |
自社ムーブメント搭載モデル(ウニコ) | 約138,600円 |
※最終的な修理内容によって料金が変動します
ムーブメントの機能によって、料金が大幅に変動してきます。
これは、ムーブメントに使用されたパーツ数の違いによるものです。
例えば、機械式だとパーツ数は約150個になります。
自社ムーブメントの「ウニコ」になると、約350個と200個も増えてくるのです。
作業量が増えるぶん、修理料金もそれに伴って増大します。
高額ではありますが、正規サービスならではの高い安心感が保証されるのです。
正規サービスの納期:1ヶ月~
正規サービスの修理納期は、1ヶ月となっています。
これはまだ早い方で、長いと2〜3か月かかる事もあります。
ウブロを含めスイスメイドの時計ブランドは、修理内容によってスイスからパーツを取りよせる事になるのです。
もしくは、スイスの工房に送っての対応となります。
ウブロの時計を修理する際は、そのことも念頭に置かなければなりません。
しかし、そのぶん修理のクオリティは保障されます。
修理専門店の修理料金
機能 | 修理料金(税込) |
---|---|
クォーツ | 約27,500円 |
自動巻き | 約34,100円 |
自動巻きクロノグラフ | 約45,650円 |
自社ムーブメント搭載モデル(ウニコ) | 約66,000円 or 修理不可 |
正規サービスと比べて、全体的に修理料金が安くなります。
時計の製造コストや広告費がかからないというのが、大きな要因となります。
「修理専門店」である以上は修理スキルも問題ないので、安く時計の修理やメンテナンスが可能です。
修理専門店の納期:3週間~
正規サービスと比べて、納期が3週間と早くなります。
理由としては国外による対応が無いのと、修理専門店の方が時計の修理に特化・効率化した工程で対応していることが多いことが挙げられます。
そしてネット店舗では後述する「宅配サービス」を実施しているため、来店の時間が省けるぶん早くなるというケースもあります。
普段使いをしていて、早く手元に戻ってきてほしいときなどに便利となっています。
ウブロの修理頻度について
時計のメンテナンスは、一定の周期で実施する必要があります。
前述した通り、内部の潤滑油は時間の経過とともに乾燥してきます。
一般的に機械式は3〜5年、クォーツ式なら4〜5年の頻度でメンテナンスが必要です。
ウブロの時計に関しても、上記の頻度で問題ありません。
しかし、明らかな不具合や故障が発生したら、頻度は関係なしにすぐ修理を依頼しましょう。
ウブロ時計の修理を依頼する際の注意点
ウブロの時計を修理するにあたって、いくつか注意点があります。
依頼先によって違うので、それぞれ解説していきます。
正規サービスの注意点【並行差別で正規サービスの修理料金が上がる】
ウブロには「並行差別」があるので、並行輸入品は修理料金が上がります。
腕時計の「並行差別」とは、ブティックや正規販売店などの商品を修理料金やサービスで優遇することを指します。
並行輸入品の場合は顧客サービスが提供されなかったり、修理料金が高額になってしまうのです。
並行輸入品なので時計の本体代は安くなりますが、所有において避けて通れない修理・メンテナンス代が割高になってしまうのです。
修理専門店の注意点【専用ムーブメントなどは修理不可の店が多い】
ウブロの一部モデルは、正規サービスでしか修理できません。
『修理不可モデル』
・コネクテッドウォッチ
・自社開発ムーブメント(ウニコなど)のモデル
・スケルトンなどメーカー独自の素材を使用したモデル
上記のようなモデルは、パーツの入手が出来ないなどの問題で修理専門店では修理が難しくなります。
一部の修理専門店では受付可能ですが、パーツ交換が必要になると修理不可となってしまうのです。
ウブロ時計の修理の依頼方法
ウブロの修理を依頼する方法は、依頼先によって同じようで少し異なります。
その違いも含めて、正規サービスと修理専門店の依頼方法を解説していきます。
正規サービスの依頼方法
正規サービスに依頼する場合は、ウブロのブティックか正規販売店に持ち込みます。
修理したい時計を、保証書と一緒に店舗まで持ち込む形となります。
正規販売店とは、主にウブロと取引のある百貨店や時計販売店のことです。
ウブロの公式サイトから都市名を入力すれば、最寄りの正規販売店を見つけることができます。
修理専門店の依頼方法
修理専門店は正規サービスのような来店での受付と、もう1つ便利な「宅配サービス」があります。
それぞれを詳しく解説していきます。
来店受付
修理専門店も基本的には来店受付ですが、正規サービスとの違いは店舗数です。
修理専門店は、2023年12月時点で全国に約2,000店舗存在しています。
ただし、これほど多くの店舗があると、修理技術にどうしても差が生じます。
修理専門店に依頼する際は、高いスキルを持つ業者を自分で選定する必要があるのです。
『スキルのある修理専門店を選ぶポイント』
・在籍スタッフが腕時計修理の専門資格を有している(「腕時計修理技能士1級」など)
・ウブロの修理実績がある
上記のポイントを抑えれば、安価で高いスキルによるサービスが受けられるでしょう。
宅配サービス
ネット店舗など一部の修理専門店では、郵送による宅配サービスも提供されています。
『宅配サービスの流れ』
①サイトから修理を申し込む
②宅配キットを手配
③時計を梱包して発送
④見積もり
⑤修理開始
⑥修理完了
⑦指定の住所まで返送
宅配サービスを利用すれば、依頼から修理品の受け取りまでが自宅で完結するのです。
・最寄りに正規サービスの修理受付できる窓口が無い
・最寄りに修理専門店が無い
・忙しくて来店受付ができない
・来店にかける手間や時間を省きたい
上記のような事情があっても、修理・メンテナンスが受けられる利便性の高いサービスとなっています。
時計修理専門店:K’s factory(ケイズファクトリー)
K’s factory(ケイズファクトリー)では、時計専門店様から数多くの難しい依頼を受けてきた経験豊富な技術者が皆様のご愛用の腕時計を的確に診断・修理いたしております。
また、ほぼ全ての修理工程を自社工房内で完結しており、厳重なセキュリティシステムで責任をもって皆様の大切な腕時計をお預かりしておりますので、ぜひK’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理をご活用ください!
まとめ
ウブロ時計の修理を「正規サービス」と「修理専門店」どちらに依頼すればいいか、様々なポイントを比較して解説してきました。
この記事の要点をまとめると、以下になります。
・ウブロ時計の修理は主に「正規サービス(LVMHウォッチジュエリージャパン)」と「腕時計の修理専門店」に依頼する
・正規サービスには「ウブロティスタ」というユーザー向けのサービスがある
・正規サービスの修理料金は高額だが高い安心感がある
・正規サービスの納期は1ヶ月でスイス対応になると2~3ヶ月かかる事もある
・修理専門店の修理料金は全体的に安価
・修理専門店の納期は3週間
・正規サービスの注意点は並行輸入品の修理料金が高額になる「並行差別」があること
・修理専門店の注意点は専用ムーブメントの修理が難しいこと
・正規サービスの依頼方法はウブロのブティックか正規販売店に持ち込む
・修理専門店の依頼方法は店舗に持ち込む「来店受付」か「宅配サービス」の2つ
当記事の結論として、ウブロの修理は「スキルの高い修理専門店に宅配サービスで依頼する」というのがおすすめです。
正規サービスはメリットとして、修理における高い安心感があります。
ただし定期的に依頼する事を考えると、やはりコストは抑えたい所です。
「スキルの高い修理専門店」に依頼する事で、安価なコストで安心感も得られるのです。
さらに「宅配サービス」を利用することで、来店による手間も省くことができます。
ただし、自社ムーブメントを搭載したモデルの場合は正規サービスがおすすめです。
定期メンテナンスであれば、修理専門店の方が修理料金などの面で高い満足感が保障されるでしょう。
腕時計を長く愛用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
この記事を参考にして、ぜひ修理を依頼する習慣を身につけてください。