「オメガ時計の修理の依頼先について知りたい」
「オメガ時計の修理料金について知りたい」
「オメガ修理の依頼をするにあたって注意点があれば知りたい」
この記事では、上記のような疑問を解決していく内容となっております。
腕時計ブランドの「オメガ」は、1848年に時計師の「ルイ・ブラン」がスイスに開設した懐中時計の組み立て工房が始まりとされています。
ギリシャ語のアルファベットで「Ω(オメガ)」は最後の文字となり、それゆえに「究極」との意味を持っているのです。
「オメガ」というブランド名は、究極の時計製造を追求するという決意の表れと言えます。
『オメガを代表するファーストモデル』
1932年:「マリーン」
=オメガ初にして世界初のダイバー用の市販時計。厳しい防水テストに合格した高度な防水性能を持つ。
1948年:「シーマスター」
=今も名を残すシーマスターコレクションの初代モデル。1957年に誕生した本格的なダイバーズウオッチ「シーマスター300」の開発へとつながった。
1952年:「コンステレーション」
=ダイヤルに星を、裏蓋に天文観測ドームを装飾した高級ラインのモデル。
1957年:「スピードマスター」
=アポロ11号を始め、計6回の有人月面着陸に同行した「ムーンウォッチ」。
いつの時代も革新に挑み続け、時計界の巨星として君臨しています。
そんなオメガの時計も、使用していると経年劣化が発生します。
そこで、定期的なメンテナンスや修理が不可欠となります。
この記事ではオメガの修理料金や納期を、依頼先別に解説していきます。
最後まで読んでいただくと、以下のようなメリットがあります。
「オメガ時計の修理の依頼先についてわかる」
「オメガ時計の修理料金についてわかる」
「オメガの修理を依頼するにあたっての注意点がわかる」
ぜひこの記事を参考に、愛用しているオメガの修理を依頼してみてください。
オメガ時計を修理する際の主な依頼先【それぞれのメリット】
オメガを修理する際の依頼先は、以下の2つになります。
・正規サービス「スウォッチグループジャパン」
・腕時計の修理専門店
それぞれをメリットと共に、詳しく解説します。
正規サービス「スウォッチグループジャパン」
オメガの正規サービスは、「スウォッチグループジャパン」にて実施されます。
「スウォッチグループジャパン」は、オメガが所属する世界最大の時計製造グル―プである「スウォッチグループ」の日本法人です。
オメガをはじめ、11もの所属ブランドの修理を手掛けています。
正規サービスとのメリット:高い安心感
正規サービスは、高い安心感がメリットとなっています。
『安心感の理由』
・厳格な品質基準
・純正パーツの使用
上記のポイントは、正規サービスならではと言えます。
オメガは品質基準が非常に高く設定されており、特に精度チェックに関しては、世界一厳しいとも言われています。
純正パーツの使用も、時計の品質や精度を保つ上でとても重要です。
国内にストックが無い場合は、スイスにある工房に送って対応するのが一般的です。
腕時計の修理専門店
全国に数多く存在する腕時計の修理専門店も、オメガの修理におけるメインの依頼先です。
修理専門店では、オメガを始めとしたあらゆる時計ブランドの修理を手掛けています。
オメガは人気ブランドなので、まずどこの修理専門店でも受付してくれるでしょう。
修理専門店のメリット:安価な修理料金
修理専門店では、基本的に正規サービスより料金が安くなります。
正規サービスの修理料金は、時計の製造費や広告費が反映されます。
修理専門店は修理機能に特化しており、工程も企業努力によって効率化されています。
時計の機能によっては高額になることもありますが、正規サービスより料金が上回ることはほぼ無いでしょう。
オメガ時計の修理料金と納期
修理や定期的なメンテナンスは1回で終わりではありません。
時計を所持している限り経年劣化や何らかのトラブルは発生します。
ここでは修理にかかる費用がどれほどかかるのか、納期と共に「正規サービス」と「修理専門店」に分けてご紹介します。
正規サービスの修理料金
機能 | 修理料金 |
---|---|
クォーツ | 約74,800円~ |
クォーツ・クロノグラフ | 約90,200円~ |
機械式 | 約105,600円~ |
機械式クロノグラフ | 約135,300円~ |
コーアクシャル機構 | 約149,600円~ |
※最終的な修理内容によって料金が変動します
納期:6週間~
修理保証:2年間
一番安価なクォーツでも、修理費用は7万円以上かかります。
オメガはただの修理ではなく「コンプリートメンテナンスサービス」という網羅的な内容になります。
ムーブメントのメンテナンスの他に、外装の研磨や摩耗した部品の交換が含まれるのです。
依頼前よりも、新品に近い状態で戻ってきます。
結果的に、時計の長寿命化にもつながるのです。
作業工程が多く納期は長めとなっているため、あらかじめ日数には余裕を持って依頼する必要があります。
修理専門店の修理料金
機能 | 修理料金 |
---|---|
クォーツ | 約23,100円~ |
クォーツ・クロノグラフ | 約26,400円~ |
機械式 | 約38,500円~ |
機械式クロノグラフ | 約41,800円~ |
コーアクシャル機構 | 約44,000円~ |
納期:3週間~
修理保証:6ヶ月~1年
正規サービスと比べ、修理料金は安価になることが一般的です。
納期も3週間と、正規サービスよりだいぶ短くなります。
仕事で日常使いしているなど、早く手元に戻ってきてほしい理由があるときは便利です。
修理保証は短くなりますが、継続的なメンテナンスの必要性を考えると合理的な選択肢の一つといえます。
オメガ時計を修理に出す際の注意点3選
オメガの時計修理を依頼するにあたって、3つほど注意点を確認しておきましょう。
①ムーブメントによる修理頻度の違い
②料金や納期が大幅にかかる事がある
③修理を断られる事がある
①ムーブメントによる修理頻度の違い
オメガの時計は、ムーブメントによって修理頻度が違います。
オメガの公式は、5〜8年ごとのコンプリートメンテナンスサービスを推奨しています。
一方で、オメガの独自ムーブメントである「コーアクシャル機構」に関しては8〜10年の頻度を推奨しています。
コーアクシャル機構は、部品同士の摩耗を減らす設計となっています。
これにより、部品の摩耗による経年劣化を遅らせることができます。
お持ちの腕時計のムーブメントの種類を確認し、適切な頻度で修理やオーバーホールを検討しましょう。
②料金や納期が大幅にかかる事がある
以下のように、場合によっては修理料金や納期が大幅にかかる場合があります。
・部品のストックが無い
・特殊ムーブメント(トゥールビヨン、超高精度クォーツなど)
上記のようなケースは一般的に国内の対応ではなく本社の工房があるスイスでの対応になります。
その場合、修理料金が最低でも149,600円(2023年12月現在)かかることになります。
納期も6週間のところが2〜3ヶ月と、大幅に伸びてしまうのです。
③修理を断られる事がある
特に修理専門店だと、特定のモデルは修理が難しくなることが一般的です。
・コーアクシャル機構
・4〜6時の位置にカレンダー窓がある自動巻き
これらは、部品供給の問題で修理対応が出来ないことが多くあります。
全ての修理専門店で不可能という訳ではないので、修理依頼の前に事前に対応可能かを確認しましょう。
オメガ時計の修理の依頼方法
オメガの時計を修理するにあたって、主に2通りの依頼方法があります。
・来店受付
・宅配サービス
依頼先によって詳細が変わりますので、それぞれを解説します。
来店受付
修理したい腕時計を店舗に持ち込んで修理を依頼します。
「正規サービス」と「修理専門店」の違いは、修理窓口です。
それぞれを解説していきます。
正規サービスの来店受付
『正規サービスの依頼窓口』
・東京カスタマーサービス
・(有)札幌時計サービスセンター
・中部時計サービスセンター
・九州地区指定サービスセンター(有)スイス時計サービスセンター
・オメガブティック心斎橋
上記はすべて、スウォッチグループジャパンの地区指定サービスセンターとなります。
スイス本社と同レベルの、ハイレベルなアフターサービスが受けられるのが特徴です。
場所としては都心部が多く、アクセスがしやすくなっています。
ただし、場所が限られ過ぎているので、足を運びにくいという人もいるでしょう。
その場合は、後述する「宅配サービス」がオススメです。
修理専門店の来店受付
修理専門店は全国に多数存在するので、来店受付はしやすくなっています。
駅前や街角から、ショッピング施設などあらゆる場所にあります。
店舗内に修理工房があると、即日で見積もりが取れるなどスピーディーに受付が進められます。
宅配サービス
時計修理の宅配サービスは、修理品を依頼先に郵送する依頼方法です。
来店受付と違って、自宅からWebサイトで手続きできます。
来店が難しかったり、来店の手間を省きたいときに便利です。
正規サービスも修理専門店も、申し込みの手順はほとんど変わりません。
少し違いがありますので、そこも含めて解説していきます。
正規サービスの宅配サービス
オメガでは、指定の場所に時計を引き取りに行く「ピックアップサービス」を展開しています。
・専用Webサイトで申し込み
・指定の場所まで2週間以内に梱包材が届く
・梱包資材、時計の配送料、全て無料で利用できる
・メンテナンス料金は返送時に代引きで支払い
正規サービスの依頼窓口は、数がかなり限られています。
来店ができなくても、手軽に修理が依頼できるようになっているのです。
修理専門店の宅配サービス
一部の修理専門店でも、宅配サービスを実施しています。
正規サービスとの違いは、修理専門店によって支払いの仕方が変わったり送料がかかる事があります。
修理専門店の宅配サービスを利用する際は、簡易見積もりができる修理専門店を選ぶことをオススメします。
簡易見積りにしっかりと対応してくれるかで、時計修理専門店の対応の質をチェックしましょう。
K’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理
K’s factory(ケイズファクトリー)では、時計専門店様から数多くの難しい依頼を受けてきた経験豊富な技術者が皆様のご愛用の腕時計を的確に診断・修理いたしております。また、ほぼ全ての修理工程を自社工房内で完結しており、厳重なセキュリティシステムで責任をもって皆様の大切な腕時計をお預かりしております。
内部(ムーブメント)のオーバーホールはもちろんのこと、外装部の点検・修理なども含めたトータル修理も賜っております。一部修理後のご相談やベルトの交換などのご依頼も対応しておりますので、ぜひK’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理をご活用ください!
まとめ
オメガの修理について、修理料金や納期を依頼先別に解説してきました。
この記事の要点をまとめると、以下になります。
・主な依頼先は「正規サービスのスウォッチグループジャパン」と「腕時計の修理専門店」
・正規サービスの修理料金は高額だが外装の研磨や部品の交換も含まれる
・修理専門店は保証期間が短いが修理料金が安価になり納期も短い
・オメガの修理頻度は5~8年
・コーアクシャル機構は明確な不具合や故障が無い限りは8~10年の修理頻度となる
・部品のストックが無かったり特殊ムーブメントはスイス送りになる
・スイス送りになると修理料金と納期が大幅にプラスされる
・「コーアクシャル機構」や「4~6時位置にカレンダー窓がある自動巻き」は修理専門店では難しい
・オメガの主な修理の依頼方法は「来店受付」と「宅配サービス」
当記事の結論として、オメガの修理は「スキルの高い修理専門店に宅配サービスで依頼する」ということをオススメします。
オメガの正規サービスは、高い安心感が魅力です。
しかし、修理費用が高額という声も少なくありません。
その点、修理専門店に依頼すればコストを削減できます。
修理専門店への依頼を検討する際には、スキルの高い修理専門店を自分で探さなければなりません。
『優良な修理専門店を選ぶポイント』
・修理専門の資格である「時計修理技能士1級」を保有しているスタッフが在籍している
・オメガのオーバーホール実績がある
修理専門店を探す際には、上記のポイントを抑えながら探しましょう。
コーアクシャル機構なども、スキルの高い修理専門店なら実施できる可能性があります。
事前にWebサイトで問い合わせをしてみたり、簡易見積りで修理専門店の対応力をチェックしてみてください。
ご愛用のオメガの時計を適切に修理し、長く愛用できる一助となれると幸いです。