ウブロ(HUBLOT)のオーバーホールをどこに依頼する?メーカーと修理専門店の違いを解説

「ウブロの腕時計をオーバーホールに出そうと思うんだけど、費用や期間はどれぐらいかかるの?」

「ウブロのオーバーホールを、どこに依頼すればいいか判断できる情報が知りたい。」

ウブロはスイスメイドの中でも、新しいブランドです。「異なる素材やアイデアの融合」をコンセプトにした腕時計は、最初は批判を生みましたが、2005年に「ビッグバン」が大ヒットして、世界的な時計ブランドとなりました。

また「ウニコ」を始め、革新的な自社ムーブメントを作成しており、機能性においても高い評価を受けています。

しかし、どんな高機能な時計でも、使用による劣化は避けられません。精度や機能の不具合が見られたら、オーバーホールは必須です。しかし、いざオーバーホールに出すにしても依頼先によって費用や納期が変わるのか、どんな注意点があるのか疑問に思うかもしれません。

この記事では、ウブロのオーバーホールの主な依頼先である「正規サービス」と「修理専門店」の違いについて解説していきます。最後まで読むことにより、以下のようなメリットがあります。

・ウブロのオーバーホール費用と納期についてわかる
・自分にとって適切な依頼先を判断できる

ぜひこの記事を判断材料として活用し、オーバーホールを依頼してみてください。

ウブロ(HUBLOT)の腕時計、オーバーホール費用と頻度

料金、費用

オーバーホールは、あらゆる腕時計のメンテナンスの中でも、比較的多くの費用がかかります。腕時計のオーバーホール作業は、非常に作業工程が多く、高い技術力と知識を要するからです。

特に機械式の腕時計となると、パーツが数百個にも及び、豊富な経験を持った技術者でないと手を出せません。ウブロの革新的なデザインと高機能を長く楽しむためにも、避けて通れないオーバーホール費用は気になるところです。

ここでは、ウブロの正規サービスでオーバーホールした場合の費用と頻度を解説していきます。

ウブロ(HUBLOT)の腕時計、オーバーホール費用

・クォーツ:51,150円
・自動巻きムーブメント:74,250円
・自動巻きクロノグラフ:99,000円
・自社ムーブメント搭載モデル(ウニコ):138,600円

納期は約1ヶ月となり、部品交換等の作業がプラスになれば更にのびます。機能や自社ムーブを搭載しているかそうでないかによって価格差が生まれています。

・クォーツ:約50個
・機械式:約100個
・クロノグラフ:約150個
・自社ムーブメント搭載モデル(ウニコ):約350個

クォーツだと一般的には約50個ですが、最高額の自社ムーブメント搭載モデルは約350個のパーツが使用されています。パーツ数が増えるぶん作業量も増えるので、それが修理価格にも反映されています。

オーバーホールの頻度は3~5年ごとを推奨

オーバーホールの一般的な推奨頻度は、3〜5年ごとです。

時計の内部には、パーツをスムーズに動かすために潤滑油が使用されています。この潤滑油が乾いてくるのが、3〜5年と言われています。

オーバーホールではパーツの分解をして、洗浄や潤滑油の注油、部品の点検などが行われます。定期的なオーバーホールにより、時計本来の精度を長期間にわたって保つことが出来ます。

ウブロ(HUBLOT)の腕時計のオーバーホールを正規サービスに依頼する【特徴と注意点】

オーバーホールを依頼するにあたって、正規サービスは安心感があります。高い技術力はもちろん、自社で展開している腕時計なので、的確な修理ノウハウを持っています。

ここではウブロの正規サービスの特徴を、依頼する際の注意点と共に解説します。

【特徴①】「ウブロティスタ」

ウブロの腕時計を購入した人だけが受けられる、「ウブロティスタ」というカスタマーサービスがあります。

・国際保証が1年延長
・自分のコレクションを登録
・最新ウォッチや限定ウォッチをいち早く確認できる
・限定イベントに参加できる

ウブロのサイトでアカウントを登録すると、上記のサービスを受けられます。オーバーホールに大きく関わるのは、国際保証の1年延長です。ウブロの修理保証は通常1年なので、合計2年になります。

また、2020年から紙ではなく、電子保証書に切り替えられています。スマホさえあれば、いつでもサービスを受けられるのです。

【特徴②】「LVMH」のカスタマーサービスで修理する

ウブロのオーバーホール作業は、「LVMHウォッチジュエリージャパン」において行なわれます。

LVMHグループとは、フランスに本部を持つ世界最大のファッション業界大手企業体です。ウブロは2008年に傘下に入ったので、親会社であるLVMHの修理サービスが提供されます。経験豊富な技術者が在籍しており、ウブロの時計に関する修理やメンテナンスに精通しています。

最寄りのウブロカスタマーサービスセンターか、正規販売店に持ち込むことで修理依頼が出来ます。信頼性の高い修理を望むなら、LVMHのカスタマーサービスに相談してみましょう。

【注意点】修理内容によっては納期が大幅にかかる

正規サービスの注意点として、パーツの取り寄せが発生すると、納期が大幅にプラスされる事があげられます。

オーバーホール作業中に、破損したパーツがあれば交換する必要があります。在庫が切れていたら、本国のスイスから取り寄せなければいけません。本来は約1ヶ月で終わるところが、2ヶ月以上かかる可能性があるのです。

正規サービスにオーバーホールを依頼する際は、時間的な余裕を持っておきましょう。

ウブロ(HUBLOT)のオーバーホールを修理専門店に依頼する【特徴と注意点】

腕時計修理店

正規サービスには、ウブロのオーナーに優遇されたサービスがあったり、「LVMHウォッチジュエリージャパン」で修理するといった特徴があります。

しかし、オーバーホールの依頼先は正規サービスだけではありません。日本には、数多くの腕時計の修理専門店があります。ウブロのオーバーホールに対応している修理専門店もあるので、依頼先の選択肢に入れてもいいでしょう。

【特徴①】修理費用が抑えられる

ウブロのオーバーホールを修理専門店に依頼する主なメリットの一つは、修理費用を抑えられる点です。正規サービスに比べて修理専門店の方が安く、予算に合わせて修理ができます。

修理専門店に、ウブロのオーバーホールを依頼した際の費用相場が、以下になります。

・クォーツ:22,000円~
・自動巻きムーブメント:30,800円~
・自動巻きクロノグラフ:44,000円~
・自社ムーブメント搭載モデル(ウニコ):基本的には修理不可

あくまで相場なので、修理専門店によって変動はあります。「自社ムーブメント搭載モデル」に関しては、対応できる業者は限られるので、事前に確認した方が良いでしょう。納期も約3週間で、正規サービスより少し早めになります。

しかし、修理専門店によって技術や実績に差が出てきます。Webサイトなどを確認して、なるべくウブロの修理において実績が豊富な修理専門店を選びましょう。

【特徴②】宅配サービスがある

宅配サービスを実施している修理専門店に依頼すれば、来店しなくても自宅から修理依頼が可能です。

大抵の流れとしては、ネットから修理依頼をして自宅に宅配キットを送ってもらいます。腕時計を梱包して送り、修理が完了したら修理代金を支払って送り返してもらいます。

自宅の近くで依頼先が見つからなかったり、忙しくて時間が取れないときなどに便利なサービスです。依頼したい修理専門店が遠方だった場合は、宅配サービスを実施していないか確認してみましょう。

【注意点】対応できないモデルがある

以下のモデルに関しては、正規サービスでしか修理対応が出来ません。

・コネクテッドウォッチ
・メーカー独自の素材を使用したモデル
・自社開発ムーブメントを搭載したモデル

ウブロの独自ムーブメントは、パーツ供給がされていません。オーバーホール作業だけなら、一部で行なっている修理店はあります。しかし、パーツの入手が出来ないため、パーツ交換が発覚した時点で修理不可になります。外装素材に関しても、同様の理由です。

修理を希望するモデルについて、事前に対応可能か確認しておくことが重要です。

K’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理

K’s factory(ケイズファクトリー)では、時計専門店様から数多くの難しい依頼を受けてきた経験豊富な技術者が皆様のご愛用の腕時計を的確に診断・修理いたしております。また、ほぼ全ての修理工程を自社工房内で完結しており、厳重なセキュリティシステムで責任をもって皆様の大切な腕時計をお預かりしております。

内部(ムーブメント)のオーバーホールはもちろんのこと、外装部の点検・修理なども含めたトータル修理も賜っております。一部修理後のご相談やベルトの交換などのご依頼も対応しておりますので、ぜひK’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理をご活用ください!

ウブロ(HUBLOT)の修理費用を抑えるためのポイント3選

時計の修理・オーバーホール風景
時計の修理・オーバーホール風景

オーバーホールは一度だけではなく、使用している限り何度も行う作業です。パーツ交換が入るとさらに費用がプラスされますが、普段の使い方次第で頻度を抑えることは可能です。

①腕時計を動作させる
②高温多湿は避ける
③磁気の強い製品に近づけない

上記について、詳しく解説していきます。

①腕時計を動作させる

ムーブメントの各パーツには、潤滑油が使用されています。腕時計を使用せずに放置すると、劣化が早まってしまいます。それによって、スムーズにパーツが動かず精度に影響が出たり、最悪の場合は破損につながるのです。

ある程度、腕時計を動作させることで潤滑油が各パーツに循環されます。それにより、潤滑油の固着を防げるだけでなく、腕時計の精度も保たれるのです。

経年劣化による摩耗や破損はどうしようもありませんが、早期の劣化は防げます。結果的に、パーツ交換の頻度も抑えられるのです。

普段使いしない腕時計でも、最低でも1ヶ月に1回はリューズを回すなどして動作させましょう。

②高温多湿は避ける

腕時計にとって、高温多湿は大敵です。ケース内は密閉されているので、熱がこもりやすくなっています。高温の場所にいると内部のパーツが変形して、腕時計の精度や操作に悪影響を及ぼします。また、湿気が内部に侵入すると、パーツのサビや腐食につながります。

主に以下のような場所では、腕時計を放置したり持ち込まないようにしてください。

・風呂
・サウナ
・夏場の車内

腕時計を付けながらお風呂に入ると、温度と湿気により内部で油の劣化や流出が進行してしまいます。「高温多湿」でいうと、サウナはもってのほかです。夏場の車内も、空調がついていないと50℃を超えてしまいます。腕時計を外すにしても、服のポケット等に入れて車内に放置しないようにしましょう。

腕に装着しているとき以外は、なるべく直射日光を避けて風通しの良い場所を選んでください。

③磁気を帯びる製品に近づけない

磁気を帯びる製品に腕時計を近づけてしまうと、「磁気帯び」が発生してしまいます。腕時計が磁気帯びしてしまうと、動力の正確さに影響を及ぼし、時間が大きく狂ってしまいます。

防ぐ手段としては、以下のような製品に腕時計を近づけないことです。

・スマートフォン
・パソコン
・カバンのマグネット
・電子レンジ
・冷蔵庫

現代だと、スマートフォンやパソコンによる磁気帯びが多く見られます。スピーカーには、音質を高めるための強力な磁石が使用されているためです。家電製品は、なるべく近づけないようにすることは出来ますが、特にスマートフォンは腕時計と並べて置きがちです。

なるべく自宅では、腕時計を外して保管するための専用スペースを確保しておくことをオススメします。

まとめ

ウブロのオーバーホールと依頼先について解説してきました。

ウブロは高級時計の部類に入るので、腕時計の価格に伴いオーバーホール費用も高額になり、納期は約1ヶ月かかります。

オーバーホール費用が各機能により差が生まれるのは、ムーブメントのパーツ数が変わるからです。パーツ数が多ければ多いほど、オーバーホール費用は上がります。オーバーホールの頻度は、3〜5年で行いましょう。長期間にわたってメンテナンスをしないと、精度が落ちるだけでなく故障にもつながります。

ウブロのオーバーホールの依頼先には、それぞれ特徴と注意点があります。正規サービスは、「ウブロティスタ」による網羅的なサービスと、「LVMHウォッチジュエリージャパン」による修理作業で、高い安心感があります。修理内容によって、大幅に納期がかかる可能性がある事は、念頭に置きましょう。

修理専門店に依頼すると、正規サービスよりオーバーホール費用が抑えられます。宅配サービスを実施している修理専門店なら、来店する必要もありません。正規サービス以外では対応できないモデルもあるので、事前に問い合わせましょう。

オーバーホールだけならまだしも、パーツ交換が入ると費用と納期がプラスになります。しかし、以下のポイントを押さえれば、早期の劣化を防げます。

①腕時計を動作させる
②高温多湿は避ける
③磁気の強い製品に近づけない

普段使い次第で、メンテナンス費用が抑えられます。

異素材を組み合わせたデザインに、妥協しない高精度なムーブメント作りで、ウブロは高い評価を得ています。そんなウブロの腕時計も、使用や年数の経過によって劣化してしまいます。自分にとって適切だと思う依頼先で定期的なオーバーホールをして、長期間にわたって愛用してください。

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