「ロレックスの修理の主な依頼先について知りたい」
「ロレックスの修理って何か依頼するときの注意点とかあるの?」
「ロレックスの修理費用や納期ってどれぐらいかかるの?」
腕時計ブランドのロレックスは、1905年にイギリスで「ジャン・フレデリック・デュフォー」によって創業されました。
「実用時計の最高峰」の時計ブランドとして、世界中で高い人気を誇っています。
『ロレックスの3大発明』
①1926年=世界初の完全防水ケース「オイスター」を完成させる
②1931年=360度式回転ローターを採用した自動巻き機構「パーペチュアル」を開発
③1945年=午前12時に日付けが瞬時に切り替わる「デイトジャスト」を開発
1950年代以降にも、「エクスプローラー」「サブマリーナー」「GMTマスター」「コスモグラフデイトナ」などの人気モデルを展開しています。
時代に合わせて進化し続け、時計ブランドとして最高峰の地位を確立させたのです。
そんなロレックスの腕時計も、使用していると経年劣化が発生します。
時計の精度や機能に悪影響を及ぼし、最終的にパーツの破損にもつながりかねません。
そのため、定期的な修理やメンテナンスが必須となるのです。
この記事ではロレックスの修理について、依頼先や選ぶ際のポイントを解説していきます。
最後まで読んでいただくと、以下のようなメリットがあります。
「ロレックスの修理の主な依頼先についてわかる」
「ロレックスの修理を依頼する際の注意点についてわかる」
「ロレックスの修理費用や納期がわかる」
ぜひこの記事を、愛用しているロレックスの修理を依頼する際の参考にしてみてください。
ロレックスの主な修理の依頼先【それぞれのポイントと共に解説】
ロレックスの修理の主な依頼先は、以下になります。
・正規サービス「日本ロレックス」
・腕時計の修理専門店
それぞれのポイントと共に解説していきます。
ロレックスの正規サービス「日本ロレックス」
「日本ロレックス」は、ロレックスの日本における正規サービスセンターです。
ロレックスの修理は、日本ロレックスが自社内に設けているメンテナンス部門にて行われます。
改造品でない限り、並行ショップで購入したモデルでも修理に対応してくれます。
ポイント:高い安心感
正規サービスには、修理における高い安心感があります。
ロレックスには、独自に設けた時計製造トレーニングがあります。
スイス本社で一連の試験を受けた卒業生が、ロレックスのアフターサービス部門に加わるのです。
専門のトレーニングを受けた技術者が、本国と同じ基準の修理を行います。
パーツ交換の際も純正品を使用するので、精度や機能において最適な修理が可能です。
腕時計の修理専門店
腕時計の修理専門店は、時計修理における専門のプロが在籍しています。
ロレックスはもちろん、様々なブランドのあらゆる修理が可能です。
街の修理店から、企業やネット店舗まで様々な規模で運営されています。
国内に数多く存在し、時計修理における様々なニーズに応えてくれるのです。
ポイント:安価な修理料金
正規サービスと比べて、修理料金が安価になります。
理由としては、メーカーと違い時計の製造コストや広告費などがかからないことが挙げられます。
メーカーは修理だけでなく、時計の製造・販売がメインです。
そのため正規サービスの修理料金には、少なからず時計の製造・販売のコストが反映されています。
修理専門店は、当然のことながら修理・メンテナンスのみとなります。
修理工程を洗練させることでコストを下げ、正規サービスよりも安価に修理を行っています。
ロレックスの修理を依頼する際の注意点
ロレックスの修理を依頼するにあたって、注意点があります。
①古いモデルは修理が断られることもある
②代替品でパーツ交換をすると資産性が下がる
それぞれを詳しく解説していきます。
①古いモデルは修理が断られることもある
あまりに古いモデルは、修理を断られることもあります。
アンティークなどは製造終了から長期間経過していて、正規サービスでもパーツのストックが無いこともあります。
ロレックスは、製造終了してからパーツの保有期限は25年と決まっています。
国内メーカーだと7年が通常なので、非常に長く保有してくれるのです。
一部の修理専門店では、当時のパーツを独自にストックしているところもあります。
あるいは、必要なパーツを製作してくれる修理専門店もあるので、一度相談してみましょう。
②代替品でパーツ交換をすると資産性が下がる
代替品でのパーツ交換は、時計の資産性が下がります。
時計の資産性を確保するポイントとして、「純正パーツ」は大きな要素となります。
特にロレックスは、「ロレックス投資」というものがあるぐらい資産性の高い時計ブランドです。
もし資産性を重視するなら、正規サービスか純正パーツをストックしている修理専門店で修理しましょう。
パーツ交換を必要としない定期メンテナンスなら、修理専門店でも問題ありません。
ロレックスの修理料金【依頼先別に解説】
ロレックスに関わらず、腕時計は定期的なメンテナンスが必要です。
内部のパーツに使用している潤滑油が、経年劣化を起こすからです。
これにより、精度や機能の不具合につながります。
ブランドや時計の機能によりますが、ロレックスの正規サービスでは5年ごとのメンテナンスを推奨しています。
定期的なメンテナンス費用として、「正規サービス」と「修理専門店」の修理料金を参考にしてみてください。
正規サービスの修理料金
モデル | 修理料金 |
---|---|
オイスター パーペチュアル エクスプローラーⅠ | 約47,300円~ |
デイトジャスト サブマリーナー エアキング | 約48,400円~ |
エクスプローラーⅡ GMTマスターⅡ シードゥエラー ヨットマスター | 約49,500円~ |
デイデイト ディープシー | 約60,500円~ |
コスモグラフ デイトナ | 約66,000円~ |
スカイドゥエラー | 約110,000円~ |
※最終的な修理内容によって料金が変動します
納期:4週間~
修理保証:2年間
ロレックスはモデルによって、料金が変わります。
最低でも「47,300円〜」なので、少し高額な印象です。
しかし、ケースやブレスレットの研磨も含まれ、修理保証も2年と手厚いアフターサービスとなっています。
なにより、ロレックスの修理ノウハウをマスターした技術者が手掛けるのはメリットと言えます。
修理専門店の修理料金
モデル | 修理料金 |
---|---|
オイスター パーペチュアル エクスプローラーⅠ | 約24,200円~ |
デイトジャスト サブマリーナー エアキング エクスプローラーⅡ GMTマスターⅡ シードゥエラー ヨットマスター | 約25,300円~ |
デイデイト ディープシー | 約35,200円~ |
コスモグラフ デイトナ | 約44,000円~ |
スカイドゥエラー | メーカー見積もり |
・納期:3週間~
・修理保証:6ヶ月~1年
前述した通り、正規サービスと比べて、安価になります。
納期もわずかながら早くなりますので、安く早く済ませたい人には最適です。
修理保証の期間は正規サービスよりも劣りますが、総合的にコストパフォーマンスに優れています。
ロレックスの修理を依頼する方法
ロレックスの修理を依頼する方法は、「来店受付」と「宅配サービス」になります。
依頼方法は共通ですが、主な依頼先である「正規サービス」と「修理専門店」で内容が少し異なります。
ここではロレックスの2つの依頼方法を、それぞれ「正規サービス」と「修理専門店」に分けて解説していきます。
来店受付
修理希望の腕時計を、依頼先に持ち込む依頼方法です。
スタッフに直接相談できるので、安心感を持って依頼ができます。
正規サービスの来店受付
全国にあるロレックスのサービスセンターか、正規販売店に持ち込みます。
サービスセンターは、「サービスカウンター大丸神戸」なら持ち込み可能です。
「ロレックスサービスセンター大阪」「ロレックスサービスセンター東京」は送付専用で、持ち込み依頼の窓口は設けていません。
ロレックスの正規販売店は、2023年11月現在で全国に54ヵ所の正規販売店があります。
人気ブランドらしく、販売店及び修理の窓口が多く設けられています。
修理専門店の来店受付
全国に存在する、腕時計の修理専門店に持ち込みます。
ロレックスのサービスセンターや正規販売店に比べて、件数は多くなります。
そのため自宅の近所や通勤ルート、あるいは買い物のついでなどで立ち寄りやすくなるのです。
宅配サービス
もう1つの依頼方法は、腕時計を梱包して送る「宅配サービス」です。
修理の手続きから受け取りまでが、全て自宅で完結します。
最寄りに持ち込みできる修理窓口が無かったり、時間や手間を省きたいときに便利なサービスです。
正規サービスの宅配サービス
ロレックスの正規サービスでは、宅配サービスを実施しています。
依頼方法は、サービスセンターに連絡して梱包キットを手配します。
その後、指定した住所に梱包キットが届くので、時計を入れて送り返します。
正規サービスから見積もりの連絡がくるので、了承すれば修理が進行します。
修理が完了すれば、指定の住所に時計が送り返されるのです。
送料は自己負担ですが、それを補って余りあるサービスと言えます。
修理専門店の宅配サービス
一部の修理専門店でも、宅配サービスを実施しています。
正規サービスとの違いは、梱包キットの手配方法です。
修理専門店では、基本的に専用サイトからの申し込みになります。
申し込みフォームに必要事項を入力して、修理の手続きを行います。
その後は、正規サービスと変わりません。
送料もかかりますが、修理料金が安くなるのでコストパフォーマンスは良いでしょう。
K’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理
K’s factory(ケイズファクトリー)では、時計専門店様から数多くの難しい依頼を受けてきた経験豊富な技術者が皆様のご愛用の腕時計を的確に診断・修理いたしております。また、ほぼ全ての修理工程を自社工房内で完結しており、厳重なセキュリティシステムで責任をもって皆様の大切な腕時計をお預かりしております。
内部(ムーブメント)のオーバーホールはもちろんのこと、外装部の点検・修理なども含めたトータル修理も賜っております。一部修理後のご相談やベルトの交換などのご依頼も対応しておりますので、ぜひK’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理をご活用ください!
まとめ
ロレックスの修理について、依頼先や選ぶ際のポイントについて解説してきました。
この記事の要点をまとめると、以下になります。
・ロレックスの主な修理の依頼先は「日本ロレックス(正規サービス)」と「腕時計の修理専門店」
・正規サービスのポイントは「高い安心感」
・修理専門店のポイントは「安価な修理料金」
・ロレックスの修理を依頼する際は純正ブレスレットで依頼する
・古いモデルは修理が断られることもあるので事前に確認する
・正規サービスの修理料金は高額だが正規の修理保証が2年付く
・修理専門店の修理料金は安価だが修理保証が6ヶ月~1年と少し短い
・修理の依頼方法は「来店受付」と「宅配サービス」
当記事の結論としては、ロレックスの修理は「スキルの高い修理専門店に依頼する」ということをオススメします。
ロレックスの修理は正規サービスで依頼すると、料金が高額になります。
手厚いアフターサービスは魅力ですが、ランニングコストを考えると修理専門店の方がコストパフォーマンスに優れています。
修理における安心感も、スキルの高さで補えます。
修理専門店は数が多いので、どうしてもスキルの高さに差が生まれてしまいます。
その場合は、以下のポイントを抑えてください。
・在籍スタッフが腕時計修理の専門資格を保有している(「腕時計修理技能士1級」など)
・ロレックスで自分が修理したいモデルの修理実績がある
スキルの高い修理専門店に依頼すれば、安価で安心感の高いサービスが受けられるのです。
ただし、以下のモデルや素材は正規サービスの方が良いでしょう。
・複雑機構(スカイドゥエラー)のオーバーホール
・セラミックベゼルやグリーンサファイアなど特殊な部品の交換
ロレックスのスカイドゥエラーは、「GMT機能(2つの時刻表示)」と「アニュアルカレンダー機能(年次カレンダー)」を備えています。
2023年現在ロレックスで唯一の複雑機構を備えたモデルで、基本的にメーカー対応となります。
特殊な部品に関しても、修理専門店ではストックが無い事が大半です。
最初から、正規サービスに依頼するのが無難と言えます。
ロレックスは、高価で資産性の高い時計です。
少しでも長く愛用できるように、定期的に修理を依頼しましょう。