カルティエの時計を修理に出した際の料金は?2つの依頼先別に解説

「カルティエの時計を修理する際の依頼先の選択肢を知りたい」
「カルティエの時計の修理料金が知りたい」
「カルティエの時計を修理に出すときの注意点があれば知りたい」

この記事では、上記のような疑問を解決していく内容となっております。

宝飾ブランドのカルティエは、1847年に「ルイ・フランソワ・カルティエ」によってフランス・パリで創業されました。

「王の宝石商」と言われるほどのジュエリーブランドで、20世紀の初頭には高級時計も取り扱うようになりました。

また、高級ブランドグループである「リシュモングループ」の代表ブランドとしても活躍し続けています。

そんなカルティエの腕時計も、使用していると内部で経年劣化が発生します。

時計の精度や機能に不具合が起こり、最終的にパーツの破損にもつながりかねません。

そのため、定期的な修理やメンテナンスが必須となるのです。

この記事では、カルティエの修理料金や納期を2つの依頼先別に解説していきます。

最後まで読んでいただくと、以下のようなメリットがあります。

「カルティエの時計を修理する際の依頼先の選択肢がわかる」
「カルティエの時計の修理料金がわかる」
「カルティエの時計を修理に出すときの注意点がわかる」

ぜひこの記事を、カルティエの時計を修理する際の参考にしてみてください。

カルティエの時計を修理できる依頼先とそれぞれのメリット【正規サービスと修理専門店】

カルティエの時計を修理する際の主な依頼先は、「カルティエの正規サービス」と「腕時計の修理専門店」になります。

それぞれの詳細を、メリットと共に解説していきます。

カルティエの正規サービス

カルティエは、商品を修理・メンテナンスするためにサービスセンターを設けています。

腕時計はもちろん、ジュエリーに対しても修理やメンテナンスを行ってくれます。

正規サービスのメリット【高い安心感】

正規サービスのメリットは、修理・メンテナンスにおける高い安心感です。

純正パーツや的確なノウハウを会得した技術者によって、修理やメンテナンスが実施されます。

機能やデザインが新品同様になるうえ、時計の資産性も落とさず修理できます。

時計修理において安心感を求めるなら、正規サービスがふさわしい依頼先です。

腕時計の修理専門店

腕時計の修理に特化した専門店で、全国に多数存在します。

カルティエだけでなく、腕時計におけるあらゆるブランドや機能の修理に精通しているのです。

個人店や企業、ネット店舗と幅広い形態があります。

修理専門店のメリット【安価な修理料金】

修理専門店は、正規サービスと比べて修理料金が安価になります。

カルティエを含めた時計ブランドは、商品の開発や販売がメインとなります。

そのため製造費や広告費が、多少なりとも修理料金に反映されてしまうのです。

修理専門店は修理作業のみなので、正規サービスより安価な料金となるのです。

カルティエの時計の修理料金

カルティエの時計を修理するにあたって、やはり気になるのは料金です。

修理料金は、時計を所持するに当たって必要なコストなので、知っておくべき情報と言えます。

そんなカルティエの修理料金を、納期と共に依頼先別で解説します。

正規サービスの修理料金

機能修理料金
クォーツ41,580円〜
クォーツクロノグラフ約69,300円〜
機械式約69,300円〜
機械式クロノグラフ約88,000円〜
アンティーク・コンプリケーション見積もり(スイスでの対応)
納期約1ヶ月~

※2023年12月現在の料金です
※最終的な修理内容によって料金が変動します

機能によって金額が変動するのは、パーツ数の違いが理由となります。

クォーツでは、約50個のパーツが使用されています。

それに比べて、機械式は約100個のパーツ数となるのです。

当然ながらメンテナンスにおける作業量は増えるので、修理料金が高額になるのです。

修理専門店の修理料金

機能修理料金
クォーツ19,800円~
クォーツクロノグラフ30,800円~
機械式36,300円~
機械式クロノグラフ55,000円~
アンティーク・コンプリケーション見積もり or 修理不可
納期約3週間~

※最終的な修理内容によって料金が変動します

全体的に、正規サービスより安価となります。

納期も短くなるので、早く手元に戻ってきてほしいときに助かります。

内部の修理・メンテナンスは、経年劣化が原因になることが大半なので定期的に必要です。

修理専門店への依頼は、ランニングコストの削減として非常に有効です。

カルティエの時計の修理を依頼する方法

腕時計修理店

カルティエの修理を依頼する方法は、正規サービスと修理専門店でそこまで変わりません。

基本的には時計を直接持ち込むか、宅配を利用するかの2択です。

しかし、依頼先によって詳細が変わってきます。

ここでは、カルティエの修理の依頼方法を依頼先別に解説します。

正規サービスの依頼方法

正規サービスは、全国にあるカルティエのブティックに来店するか、オンラインで修理依頼ができます。

それぞれを詳しく解説していきます。

カルティエのブティック

カルティエには、2023年12月現在で日本国内に33店舗のブティックがあります。

ブティックで修理を依頼する大まかな流れは、以下になります。

①ブティックに時計を持ち込む
②修理工房に送って時計を診断
③最終的な修理内容を決定して見積もり作成
④見積もりと予想納期の連絡
⑤了承後に修理開始
⑥修理完了後にブティックに返送
⑦修理完了の連絡
⑧来店して引き取り

希望すれば、修理状況をオンラインで確認することも可能です。

なにより、カルティエのスタッフに直接相談しながら依頼できるのは、安心感につながります。

オンライン

カルティエの公式サイトから、修理キットを依頼することもできます。

カルティエのブティックが近隣に無い場合は、オンラインで依頼することになります。

①「マイカルティエ」に登録
②カルティエの公式サイトから修理キットを依頼する
③梱包セットが届いたら時計を入れて修理工房へ届ける
④サービス完了後に指定の住所まで返送

上記のように、修理の依頼から受け取りまでが自宅で完結するのです。

カルティエのブティックが近隣にある場合でも、来店する時間がない場合でも利用する価値はあります。

修理専門店の依頼方法

修理専門店の依頼方法も、正規サービスとほとんど変わりません。

ただし、詳細が少し変わりますので、正規サービスとの違いを解説していきます。

来店受付

腕時計の修理専門店に、時計を持ち込んで修理依頼します。

正規サービスとの違いは、店舗件数の違いです。

腕時計の修理専門店は、カルティエのブティックと比べて日本国内に多数存在します。

来店受付は、依頼時と引き取り時に2回来店する必要があります。

手間を考えると、近隣にあるに越したことはないのです。

宅配サービス

一部の修理専門店は、宅配サービスを実施しています。

依頼の流れは、正規サービスとほとんど変わりません。

①修理専門店のサイトから修理を依頼
②宅配キットを手配
③時計を入れて発送
④見積もり発行
⑤了承すれば修理開始

正規サービスとの違いは、配送料がかかる事です。

カルティエのオンライン依頼は全国配送無料ですが、修理専門店は店によって配送料がかかる事もあります。

しかし、修理専門店の方が修理料金が安価になります。

送料がかかっても、コストパフォーマンスは修理専門店のほうが上と言えるでしょう。

K’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理

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カルティエの時計を修理する際の注意点

カルティエの修理を依頼するにあたって、注意点があります。

・正規サービスの注意点=保証書が必要
・修理専門店の注意点=店によってスキルに差がある

上記のように依頼先によって変わりますので、それぞれ解説していきます。

正規サービスの注意点【2年以内なら保証書が必須】

購入から2年以内に修理依頼する場合、保証書があれば無料で修理できる可能性があります。

カルティエの時計は、購入時に2年間の製品保証が付いてきます。

さらに「カルティエ・ケア」に登録していれば、最大8年まで延長保証ができるのです。

上記の期間内なら、製造上の欠陥に対して保証が適用されます。

しかし、定期的なメンテナンスや故意の故障・不具合は適用外になります。

あくまで、製造上の欠陥が原因の初期不良にのみ適用となるのです。

修理専門店の注意点【店によってスキルに差がある】

修理専門店は、店によってスキルに差が発生します。

正規サービスは、どの国の修理工房でもカルティエの修理サービスが均一に提供されます。

修理専門店は件数の多さゆえに、どうしてもスキルにムラが発生してしまうのです。

適切なサービスを受けるために、スキルの高い修理専門店を自分で見極める必要があります。

・在籍スタッフが腕時計修理の専門資格を保有している(「腕時計修理技能士1級」など)
・カルティエの修理実績がある

上記のポイントを抑えれば、スキルの高い修理専門店を選ぶことができます。

カルティエの時計を修理する頻度は5年【時計トラブル3選も解説】

腕時計修理風景

正規サービスでは、購入してから5年後の定期メンテナンスを推奨しています。

上記の年数は、機械に塗られた潤滑油の大まかな耐用期限となります。

耐用期限を過ぎて使用すると、潤滑油が劣化して大幅な時刻ズレや機能が正常に働かないなどの不具合が発生するのです。

クォーツ時計も針を動かすため、歯車に潤滑油をさしています。

精度が不安定になるのはもちろん、電池の消耗が早くなってしまうのです。

頻度に関わらず修理が必要な時計のトラブル3選

以下のようなトラブルが起きたら、5年の頻度など関係なしに修理に出しましょう。

トラブルによる明確な症状が発生しなくても、見えない機械部分で何が起きているかわかりません。

正規サービスか修理専門店に修理に出すか、相談してみましょう。

①磁気帯び

起こる症状=大幅な時刻ズレ

外部から強い磁力を受けると、激しい時刻ズレが起こります。

生活していると、意外に磁気の強い製品が多くあります。

・スマートフォン
・パソコン
・カバンのマグネットボタン
・家電
・磁気治療器

上記の製品に時計を近づけると、内部パーツが磁力の影響を受けて動作に悪影響を及ぼします。

クォーツは磁気から離せば直りますが、機械式は修理に出して「磁器抜き」をしなければいけません。

②内部に水が入る

起こる症状=故障による止まり、パーツのサビ

時計内部に水や湿気が入ると、故障に直結します。

そのため、普段から水分をできるだけ避けて使用する必要があるのです。

海やプールはもちろん、お風呂やサウナも「水分」「湿気」「高温」と時計によくない環境がそろっています。

利用する際は、必ず外しましょう。

他にも、ケースやバンドのサビにもつながってしまいます。

サビが発生するとセルフメンテナンスでは直らないので、修理に出す必要があります。

③落下や衝突などによる強い衝撃

起こる症状=故障による止まり

高所からの落下や固い部分に激しくぶつけると、外装や内部パーツの破損につながります。

外装で言うと、ガラスが割れたりケースに大きな傷が付きます。

内部パーツは関係なさそうですが、要注意です。

外部から強い衝撃が加わると、パーツがズレたり破損してしまう可能性があります。

まとめ

カルティエの時計を修理に出した際の料金を、依頼先別に解説してきました。

この記事の要点をまとめると、以下になります。

・カルティエを修理する際の主な依頼先は「カルティエの正規サービス」か「腕時計の修理専門店」
・正規サービスのメリットは「高い安心感」
・修理専門店のメリットは「安価な修理料金」
・正規サービスの依頼方法は「カルティエのブティック」に持ち込むか「オンライン」で修理キットを申し込む
・修理専門店の依頼方法は「来店受付」か「宅配サービス」
・正規サービスに依頼する際の注意点は「保証が必要」
・修理専門店に依頼する際の注意点は「店によってスキルに差がある」
・カルティエの時計を修理する頻度は5年おき
・「磁気帯び」「水分が入る」「強い衝撃」等のトラブルが起きたら推奨頻度に関わらず修理に出した方が良い

当記事の結論としては、カルティエの修理は「スキルの高い修理専門店に依頼する」ということをオススメします。

修理料金は正規サービスの方が、高額になってしまいます。

それもパーツ交換などが入れば、前述した金額よりもさらにプラスされるのです。

修理専門店なら、修理料金は安価で済みます。

スキルが高い店を選別できれば、安心感も保証されるのです。

さらに宅配サービスも利用すれば、手間も省けます。

ただし、アンティークやコンプリケーションモデルは正規サービスの方が良いでしょう。

パーツ供給等の問題で、修理専門店ではそもそもできない可能性の方が高いからです。

5年おきの定期メンテナンスであれば、スキルの高い修理専門店で宅配サービスも利用すれば、満足度の高いものとなるでしょう。

カルティエの時計を長く愛用するためにも、当記事を判断材料の一つとし、修理依頼をする習慣を身につけてみてください。

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