ブランパンの時計を修理してくれる依頼先と修理料金について【正規サービスと修理専門店】

「ブランパンの時計を修理したいから依頼先についての情報が知りたい。」
「ブランパンの時計を修理したら料金ってどれぐらいかかるの?」
「修理の依頼方法について教えてほしい。」

この記事では、上記のような疑問を解決していく内容となっております。

腕時計ブランドのブランパンは、「ジャン・ジャック・ブランパン」によってスイスで創業されました。

『ブランパンの特徴』
・創業年が1735年と約300年の歴史を持つ時計界の最古参ブランド
・機械式時計のみを制作し続けている
・マニュファクチュール(自社一貫制作)ブランド

ハイスペックながら随所にゴールド素材を使用するなど、ラグジュアリーさを兼ね備えたデザインも特徴です。

唯一無二のハイエンドブランドとして、スイス時計界で存在感を見せつけています。

そんなブランパンの腕時計も、使用するうちに内部で経年劣化が発生します。

ムーブメント内のパーツには、スムーズにかみ合わせるために専用の潤滑油が使用されています。

この潤滑油が年数と共に劣化していき、パーツ同士の摩擦が発生します。

それに伴って時計の精度が低下していき、最終的にはパーツの破損にもつながるのです。

これを避けるためには、定期的な修理やメンテナンスが必要不可欠となります。

しかし、ブランパンほどの高級時計だと、事前になにかしらの情報がほしいものです。

特に、依頼先や修理料金などの情報は重要です。

この記事では、ブランパン時計の修理をしてくれる主な依頼先とそれぞれの料金を中心に解説していきます。

最後までお読みいただくと、以下のようなメリットがあります。

・ブランパンの修理の依頼先について理解したうえで依頼先を選べる
・ブランパンの修理料金を把握したうえで修理の予算を組み立てられる
・ブランパンの修理を自分にとって適切な方法で依頼できる

ぜひこの記事を、ブランパンの時計を修理する際の参考にしてみてください。

ブランパンの時計を修理してくれる依頼先

時計の修理風景
時計の修理風景

ブランパンの時計を修理してくれる主な依頼先は、「ブランパンの正規サービス」と「腕時計の修理専門店」です。

それぞれを詳しく解説していきます。

ブランパンの正規サービス

ブランパンは世界最大の時計ブランドのグループである、「スウォッチグループ」の傘下に入っています。

ブランパンの修理は、その日本法人である「スウォッチグループジャパン」のサービスセンターで実施されるのです。

そしてスウォッチグループには、高級舶来時計の修理における「並行差別」がありません。

「並行差別」とは、正規品と並行輸入品で時計ブランドがサービスの質に差を設けることです。

修理料金で言うと、正規品に比べて並行輸入品の方が割高になってしまうなどがあります。

そのため自分が修理するブランドに、並行差別があるかどうかは気になるポイントです。

ブランパンは並行輸入品でも、修理料金が一律となります。

腕時計の修理専門店

腕時計の修理専門店は、熟練の技術者によってあらゆる修理やメンテナンスに対応できる専門店です。

国産・舶来問わず、あらゆるブランドの修理を請け負っています。

・街中の路面店
・商業施設内の店舗
・企業
・ネット店舗

正規サービスと比べて様々な形態があり、依頼のしやすさが段違いとなっています。

ブランパンの時計の修理作業【具体的な内容】

ブランパンのみならず、時計には定期的なメンテナンス作業が必要です。

そして、依頼先によって作業の内容が異なります。

ここでは、ブランパンの修理作業の内容を「正規サービス」と「修理専門店」に分けて解説します。

修理の作業内容【正規サービス】

『コンプリートメンテナンスサービス』
①ムーブメントの分解、洗浄、注油、組み立て、調整、機能の確認
②通常のムーブメント構成部品のメンテナンス、交換
③パッキンの交換
④防水性の復元
⑤ケース及びブレスレットのライトポリッシュ
⑥機能及び外観の最終検査

「コンプリートメンテナンスサービス」は、分解掃除を中心とした総合的なメンテナンスサービスとなります。

パーツ交換や外装のライトポリッシュまでプラスされるので、新品同様の状態で仕上がってくるのです。

ブランパンの公式では、5年前後の頻度を推奨しています。

『ベーシックパーシャルサービス』
①ムーブメントの取り出し
②精度調整
③ケースとブレスレットのクリーニング
④パッキンの交換
⑤防水性の復元
⑥最終検品

部分的なメンテナンスサービスで、パーツ交換やライトポリッシュもありません。

使用するにあたって不具合を感じない、最低限のメンテナンスを実施してくれます。

修理の作業内容【修理専門店】

『定期メンテナンス作業』
①時計の分解
②内装・外装の洗浄
③注油
④組み立て
⑤精度・防水テスト

時計内部のメンテナンス作業が中心で、定期的に実施することで内部のトラブルが防げます。

正規サービスの「コンプリートメンテナンスサービス」と違い、パーツ交換やポリッシングなどは基本的に別料金です。

定期メンテナンスなので、大体3〜5年の頻度で依頼するのが一般的です。

適切な頻度でメンテナンスすれば、時計の長寿命化にもつながります。

ブランパンの時計の修理料金

ブランパンの修理で気になるのは、やはり修理料金と納期です。

ブランパンの時計は、金額的に高級な部類に入ります。

長い伝統によって培われた技術力を基に、熟練の時計職人が1本ずつ手作りするので手間もかかっています。

例えばダイバーズウオッチの傑作「フィフティ・ファゾムス」でいうと、どのモデルでも200万円台はします。

その時計代が、修理料金にも反映されるのです。

しかし、正規サービスと修理専門店では料金が変わってきます。

ここではブランパンの時計の修理料金を、「コンプリートメンテナンスサービス」と「ベーシックパーシャルサービス」に分けて紹介します。

正規サービスの修理料金と納期

正規サービスの修理料金【コンプリートメンテナンスサービス】

機能修理料金
クラシック 2-3針110,000円
スモールコンプリケーション(レトログラード / フルカレンダー / タイムゾーン / ムーンフェイズ)121,000円
クロノグラフ(フライバッククロノグラフ)143,000円
グランドコンプリケーション(スプリットセコンド / パーペチュアルカレンダー / アラーム / イクエーション)253,000円
トゥールビヨン363,000円
ミニッツリピーター、その他複雑時計見積り(スイス本社)
※2024年現在の料金です
※最終的な修理内容によって料金が変動します

正規サービスの修理料金【ベーシックパーシャルサービス】

機能修理料金
クラシック 2-3針33,000円
スモールコンプリケーション(レトログラード / フルカレンダー / タイムゾーン / ムーンフェイズ)33,000円
クロノグラフ(フライバッククロノグラフ)44,000円
グランドコンプリケーション(スプリットセコンド / パーペチュアルカレンダー / アラーム / イクエーション)55,000円
トゥールビヨン55,000円
ミニッツリピーター、その他複雑時計見積り(スイス本社)
※2024年現在の料金です
※最終的な修理内容によって料金が変動します

修理保証:2年
納期:1ヶ月半~(スイス対応になると2~3ヶ月

一番安い金額で「クラシック 2-3針」の110,000円であることから、非常に高額な修理金額です。

ミニッツリピーター等の複雑機構になると、国内ではなくスイス本社での対応となります。

修理料金はもちろん、納期に関しても大幅にプラスされるのです。

通常は1ヶ月半ほどですが、作業の内容次第だとそれ以上になる可能性もあります。

しかし、正規サービスならではの修理ノウハウと純正パーツによる対応で、非常に安心感の高いサービスとなるのです。

修理専門店の修理料金と納期

機能修理料金
クラシック 2-3針約44,000円
スモールコンプリケーション(レトログラード / フルカレンダー / タイムゾーン / ムーンフェイズ)約44,000円
クロノグラフ(フライバッククロノグラフ)約49,500円
グランドコンプリケーション(スプリットセコンド / パーペチュアルカレンダー / アラーム / イクエーション)約55,000円 or 見積もり
トゥールビヨン約55,000円 or 見積もり
ミニッツリピーター、その他複雑時計見積り(スイス本社)
※最終的な修理内容によって料金が変動します

修理保証:1年
修理専門店のオーバーホール納期:3週間~

正規サービスと比べて、修理金額が安く納期も短くなります。

しかし、パーペチュアルカレンダー等の複雑機能が付随すると、修理専門店によっては見積もり対応になるのです。

対応できるかどうかは、事前に依頼しようとしている修理専門店に確認する必要があります。

ブランパンの時計修理を依頼する方法

時計の修理宅配のイメージ

ブランパンの修理を依頼する方法は、基本的に2つになります。

時計を修理窓口に持っていく「来店受付」と、修理工房まで配送する「宅配サービス」です。

ただし依頼先によって詳細が変わるので、それぞれを解説していきます。

正規サービスの来店受付

全国にあるカスタマーサービス、サービスセンターに腕時計を持ち込む依頼方法です。

持ち込みできる場所は以下になります。

・東京カスタマーサービス(東京都中央区銀座7-9-18ニコラス・G・ハイエックセンター6階)
・札幌時計サービスセンター(札幌市中央区南一条西3丁目8札石ビル5階)
・中部時計サービスセンター(名古屋市中区栄5-4-6)
・スイス時計サービスセンター(福岡市中央区天神3-14-31天神リンデンビル4階)
・ブランパンの正規販売店(2024年現在で22店舗)

上記のいずれかに時計と保証書を持ち込んで、修理受付をする流れです。

ブランパンの時計に熟知したスタッフに相談しながら、適切な対応をしてもらえます。

修理専門店の来店受付

全国にある、腕時計の修理専門店に持ち込みます。

主に、「街中の路面店」「商業施設内の店舗」などに持ち込めます。

正規サービスとの大きな違いは、店舗数の違いです。

修理専門店は、2024年現在で全国に約2,000店舗も存在します。

自宅の近所や通勤ルートなど、来店しやすい場所で見つかる可能性があります。

正規サービスの宅配サービス

正規サービスでは、「無料ピックアップサービス」という宅配サービスを実施しています。

専用Webサイトで申し込んだら、2週間以内に指定の場所まで梱包材が届けられます。

梱包材に腕時計を包んで、サービスセンターに配送するだけです。

梱包資材や往復の配送料が、すべて無料になります。

来店受付が難しい場合に重宝する、便利なサービスです。

修理専門店の宅配サービス

主にネット店舗を中心に、展開されるサービスです。

依頼の流れは正規サービスとほとんど変わりませんが、修理専門店の宅配サービスは送料がかかる事があります。

ただし送料がかかったとしても、修理料金が安いのでそこまで負担には感じません。

トータル金額で言うと、修理専門店に頼んだ方がコスパは良くなります。

K’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理

K’s factory(ケイズファクトリー)では、時計専門店様から数多くの難しい依頼を受けてきた経験豊富な技術者が皆様のご愛用の腕時計を的確に診断・修理いたしております。また、ほぼ全ての修理工程を自社工房内で完結しており、厳重なセキュリティシステムで責任をもって皆様の大切な腕時計をお預かりしております。

内部(ムーブメント)のオーバーホールはもちろんのこと、外装部の点検・修理なども含めたトータル修理も賜っております。一部修理後のご相談やベルトの交換などのご依頼も対応しておりますので、ぜひK’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理をご活用ください!

まとめ

ブランパン時計の修理をしてくれる主な依頼先と、それぞれの料金を中心に解説してきました。

この記事の要点をまとめると、以下になります。

・ブランパンの時計修理をしてくれる依頼先は「ブランパンの正規サービス」と「腕時計の修理専門店」
・正規サービスの修理作業は「コンプリートメンテナンスサービス」と「ベーシックパーシャルサービス」がある
・修理専門店の修理作業は内部を中心として「定期メンテナンス作業」
・正規サービスの修理料金は高額で納期も長いが高い安心感がある
・修理専門店の修理料金は安価で納期も短くなるが複雑機構は対応していないところもある
・修理の依頼方法は基本的に「来店受付」と「宅配サービス」の2つ

当記事の結論としては、ブランパンの修理は「スキルの高い修理専門店に宅配サービスで依頼する」という事をオススメします。

正規サービスへの依頼には、どうしても高額な料金がかかってしまいます。

修理専門店なら料金が安価になるので、ランニングコストの削減になります。

スキルの高い修理専門店を見極めるには、下記のポイントを抑えてください。

・在籍スタッフが腕時計修理の専門資格を有している(例:「腕時計修理技能士1級」など)
・ブランパンの修理実績がある

スキルの高い修理専門店なら、正規サービスと遜色ない安心感が得られます。

さらに宅配サービスを利用すれば、手間も省けるのです。

ただし、純正のパーツ交換が必要な場合や複雑機構モデルに関しては、正規サービスに依頼するのが良いでしょう。

あくまで定期メンテナンスに関しては、修理専門店の方がオススメです。

唯一無二のラグジュアリーウォッチであるブランパンの時計を、末永く愛用できるようにぜひ修理依頼の習慣を身につけてください。

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