「ジャガールクルトの時計を修理したら料金っていくらかかるの?」
「ジャガールクルトの修理の依頼先によるメリットとデメリットって何があるの?」
「ジャガールクルトの修理を依頼する方法について知りたい。」
この記事では、上記のような疑問を解決していく内容となっております。
腕時計ブランドのジャガールクルトは、1833年にスイスで創業されました。
創業者の「アントワーヌ・ルクルト」は、1/1000mm単位の計測を可能にした計測器「ミリオノメーター」を開発し、時計の歴史を変えた人物です。
1890年の段階で、125種類ものムーブメントを製作した発明家でもあります。
『ジャガールクルト:腕時計開発の歴史』
1931年=世界初の反転式角型ウォッチ「レベルソ」を発表
1953年=リューズなしの自動巻き時計「フューチャーマティック」
1956年=自動巻きアラーム時計「メモボックス」を発表
上記のような傑作を、20世紀半ばに手掛けてきました。
腕時計の設計から製造までを行う”マニュファクチュール(自社一貫制作)”の体制を行う、と時計大国スイスでも屈指の名門ブランドなのです。
そんなジャガールクルトの腕時計も、使用していると内部で経年劣化が発生します。
時計の精度や機能に不具合が起こり、最終的にパーツの破損にもつながりかねません。
そのため、定期的な修理やメンテナンスが必須となるのです。
この記事では、ジャガールクルトの修理料金を依頼先別に解説していきます。
最後まで読んでいただくと、以下のようなメリットがあります。
・ジャガールクルトの時計の修理料金がわかる
・ジャガールクルトの修理の依頼先別のメリットとデメリットがわかる
・ジャガールクルトの修理を依頼する方法がわかる
ぜひこの記事を、ジャガールクルトの時計を修理する際の参考にしてみてください。
ジャガールクルトの時計の修理料金と納期【依頼先別に紹介】
ジャガールクルトの時計は、決して安くありません。
それに伴い、修理料金もそれなりに高額となります。
ここでは、ジャガールクルトの時計の修理料金を主な依頼先である「ジャガールクルトの正規サービス」と「修理専門店」に分けて解説していきます。
正規サービスの修理料金と納期
機能 | 修理料金 |
---|---|
クォーツ式 | 約47,300円~ |
機械式(手巻き・自動巻き) | 約77,000円~ |
機械式コンプリケーション(クロノグラフ・複雑機能) | 約99,000円~ |
トゥールビヨン・超複雑構造ムーブメント | 約187,000円~ |
アンティークモデル(機械式ムーブメント) | 要見積り(スイス対応) |
※最終的な修理内容によって料金が変動します
納期:4~6週間(スイス対応になると3~4ヶ月)
保証:2年
「クロノグラフ」や「トゥールビヨン」などの要素が増加すると、料金にかなりの変動が生じます。
これは機能が向上すると同時に、必要なパーツ数も増加するためです。
増加したパーツ数に伴って作業量も増加し、より高度な作業が求められるのです。
『一般的なムーブメントのパーツ数』
クォーツ式=50個~
機械式=100個~
クロノグラフ=300個~
古いアンティークモデルに関しても、ジャガールクルトはメンテナンスを提供しています。
修理作業はスイスの工房で行われ、必要に応じてパーツを製作して交換されます。
修理専門店の修理料金と納期
機能 | 修理料金 |
---|---|
クォーツ式 | 約37,400円~ |
機械式(手巻き・自動巻き) | 約44,000円~ |
機械式コンプリケーション(クロノグラフ・複雑機能) | 約55,000円~ |
トゥールビヨン・超複雑構造ムーブメント | 要見積り |
アンティークモデル(機械式ムーブメント) | 要見積り |
納期:3~4週間
保証:1年
修理専門店によって異なりますので、提示される料金はあくまで目安です。
正規サービスよりも手頃な価格で修理可能であり、納期も短縮されます。
ただしアンティークモデルや複雑機構に関しては、修理の見積もりまで正確な料金がわからないことが多くなります。
あるいは、見積もり以前にそもそも修理不可のパターンもあるのです。
アンティークモデルや複雑機構の修理を依頼する際には、信頼できる業者の選定が重要です。
・豊富な複雑機構修理の実績があること
・パーツの制作能力を有していること
修理専門店のウェブサイトや直接問い合わせるなどで、上記のポイントを確認してみましょう。
ジャガールクルトの時計修理ができる依頼先のメリットとデメリット
ジャガールクルトの時計修理の主な依頼先は、「ジャガールクルトの正規サービス」と「腕時計の修理専門店」の2つになります。
ここでは、主な修理の依頼先のメリットとデメリットを解説していきます。
ジャガールクルトの正規サービス
ジャガールクルトの正規サービスは、同ブランドの腕時計に特化した専門的なメンテナンスを提供しています。
ブランド専属の技術者が作業に携わり、故障時には純正パーツを使用して修理を行います。
的確な修理ノウハウで、高品質かつ信頼性のあるサービスが提供されるのです。
正規サービスのメリット【永久修理ができる】
ジャガールクルトは、スイスブランドでも数少ない「永久修理」が保証されています。
永久修理とは、そのブランドが存在する限り全てのモデルが修理できることを指します。
モデルが廃盤になり、なおかつパーツの保有期限も過ぎると修理不可となるのが通常です。
ジャガールクルトでは、どんなに古いモデルでも修理が可能なのです。
修理料金は腕時計によって変わるので、ジャガールクルトの正規代理店か直営ブティックまで問い合わせる必要があります。
正規サービスのデメリット【修理料金が高額になる】
正規サービスは、修理料金が高額になってしまいます。
正規サービスの高品質なサービスを保つため、あらゆるコストがかかります。
・人件費
・専用機械
・大規模な工房
・純正パーツの使用
さらに時計メーカーなので、時計の制作費や広告費もかかります。
あらゆる要素が、時計の修理料金に反映されてしまうのです。
腕時計の修理専門店
時計の修理専門店は、腕時計の修理やメンテナンスを手がける専門店です。
高度な知識とスキルを持ち、さまざまなブランドのメンテナンスに精通しています。
日本全国に修理専門店が存在し、実店舗も数多くあります。
自宅や通勤ルートに近い場所で見つかれば、気軽に立ち寄って依頼できるのです。
修理専門店のメリット【修理料金が安価になる】
修理専門店のメリットは、なんといっても修理料金の手頃さです。
ジャガールクルトを含めた時計ブランドの正規サービスに比べて、修理専門店は下記の面でコストを抑えられます。
・工房の規模が抑えられ、効率化されているので家賃や人件費が時計ブランドより低い
・時計の制作がないのでかかるのは修理関係のコストのみ
その結果、ユーザーは手頃な価格で時計の修理やメンテナンスを受けられるのです。
修理専門店のデメリット【店によってスキルに差がある】
修理専門店のデメリットは、件数が多いぶん店舗ごとのスキルに差があることです。
複雑なムーブメントを持つ高級時計の修理において、一部の修理専門店は他と比べてスキルが追いついていない可能性があります。
そのため、以下のポイントを抑えておく必要があります。
・在籍スタッフが腕時計修理の専門資格を保有している(「腕時計修理技能士1級」など)
・ジャガールクルトの修理実績がある
闇雲に選ばず、ポイントを抑えたうえでスキルのある修理専門店を選びましょう。
ジャガールクルトの時計を修理に出す頻度
ジャガールクルトに関わらず、腕時計は定期的なメンテナンスが必要です。
しかし、定期的というのは具体的にどれぐらいの頻度なのか、わかりにくいと思います。
ここでは、ジャガールクルトの時計を修理に出す頻度を、「機械式」と「クォーツ式」に分けて解説していきます。
機械式の頻度【3~4年】
機械式時計は、約3〜4年ごとにメンテナンスが必要です。
この期間は、ムーブメントのパーツに使用された潤滑油の耐用期限となります。
そして、耐用期限が過ぎると以下のような現象が起きます。
・潤滑油が劣化してパーツ同士がスムーズにかみ合わない
・パーツ同士が摩耗し金属カスができる
腕時計の精度が徐々に低下し、最終的にはパーツの破損につながります。
3〜4年ごとにメンテナンスをすれば、いつまでも適切な精度で腕時計を使用できるのです。
クォーツ式の頻度【4~5年】
クォーツ式は機械式に比べて、頻度が長くなります。
これは、内部のパーツ数に違いがあるからです。
前述したように、クォーツ式のムーブメントには約50個のパーツが使用されますが、機械式は約100個となります。
クォーツ式には電子回路や電池など、潤滑油を必要としない部分も多くあります。
そのぶん潤滑油の劣化による不具合が少ないので、定期メンテナンスの頻度に余裕が生まれるのです。
ジャガールクルトの時計修理を依頼する方法
ジャガールクルトの修理を依頼する方法は、「来店受付」と「宅配サービス」です。
「正規サービス」と「修理専門店」で少し違いもありますので、そこも含めて解説していきます。
来店受付
来店受付は、時計を直接持ち込んで修理の依頼をする事です。
『正規サービス』
・2023年12月現在で全国に36店舗ある「正規販売代理店」か「直営ブティック」に持ち込む
『修理専門店』
・全国の路面店や商業施設内にある店舗に持ち込む
専門のスタッフに相談しながら依頼できるので、スムーズかつ安心感のある依頼ができます。
宅配サービス
宅配サービスは、ネットで修理の依頼ができるお手軽なサービスです。
基本的な流れとしては、ネットで申し込んで宅配キットを手配します。
宅配キットに修理したい時計を梱包して返送すれば、後は修理完了まで待つだけです。
依頼先別の違いとしては、以下になります。
『正規サービス』
・ジャガールクルトの公式サイトから申し込み
・送料無料
・小売価格が12,450,000円以下の正規品に限定
『修理専門店』
・各修理専門店の公式サイトから申し込み
・送料有料の場合もあり
・修理申し込み前とは別に簡易見積もりできる場合もある
正規サービスは、時計を送付してからの見積もりです。
対して修理専門店は、公式サイトで簡易見積もりができる店舗もあります。
事前にある程度の修理内容と料金を知ることで、より安心感を持って依頼ができるのです。
時計修理専門店:K’s factory(ケイズファクトリー)
K’s factory(ケイズファクトリー)では、時計専門店様から数多くの難しい依頼を受けてきた経験豊富な技術者が皆様のご愛用の腕時計を的確に診断・修理いたしております。
また、ほぼ全ての修理工程を自社工房内で完結しており、厳重なセキュリティシステムで責任をもって皆様の大切な腕時計をお預かりしておりますので、ぜひK’s factory(ケイズファクトリー)の宅配修理をご活用ください!
まとめ
ジャガールクルトの時計を修理に出した際の料金を、依頼先別に解説してきました。
この記事の要点をまとめると、以下になります。
・正規サービスの修理料金は高額で納期も長いが正規の修理保障が2年付く
・修理専門店の修理料金は安価で納期も短いが修理保証が1年
・正規サービスのメリットは永久修理ができること
・正規サービスのデメリットは修理料金が高額になること
・修理専門店のメリットは修理料金が安価になること
・修理専門店のデメリットは店によってスキルに差があること
・ジャガールクルトの修理頻度は機械式なら3~4年でクォーツ式なら7~8年
・ジャガールクルトの修理を依頼する方法は「来店受付」か「宅配サービス」
当記事の結論として、ジャガールクルトの修理は「スキルの高い修理専門店に依頼する」ということをオススメします。
修理料金は正規サービスの場合、かなり高額になります。
特にパーツ交換が必要になると、さらに料金に追加されることがあるのです。
しかし、修理専門店を利用すれば手頃な価格で修理が可能です。
高い技術力を持つ店を選ぶことで、安心感も得られます。
宅配サービスを利用すれば、手間も軽減されます。
ただし、アンティークや複雑な機構を持つモデルの場合は、正規サービスを検討する方が良いでしょう。
修理専門店では、パーツの供給などの理由から修理できないことがあります。
パーツ交換の無い定期メンテナンスに限定すれば、修理専門店の方が高いコストパフォーマンスが期待できます。
ジャガールクルトの時計を長く愛用するためにも、この記事を参考に修理を依頼する習慣を身につけてみてください。