ショパールの腕時計のオーバーホールを依頼する【修理料金や注意点など解説】

「ショパールのオーバーホールの依頼先について知りたい。」
「ショパールの腕時計のオーバーホール料金や納期ってどれぐらいかかるの？」
「腕時計をオーバーホールする際の注意点が知りたい。」

ショパールは1860年にスイスで創業された、宝石商としても名高い名門ブランドです。主に高級懐中時計を製造する工房として、名を馳せてきました。

1976年に、「ハッピーダイヤモンド」に代表されるジュエリーウォッチで世界的なヒットを記録します。1996年には、マニュファクチュール（自社一貫体制）工房を設立し、独創的な自社ムーブメントを手掛け始めます。

宝石商としての強みと、マニュファクチュールブランドとしての技術力で、確固たる地位を築き上げました。

そんなショパールの腕時計でも、使用していくと内部で劣化が進んでいきます。外装は、ある程度セルフメンテナンスが可能です。しかし、内部のムーブメントに関しては、プロにメンテナンスしてもらう必要があります。

この記事では、ショパールのオーバーホールの依頼先や、料金について解説していきます。最後まで読んでいただくと、以下のようなメリットがあります。

「ショパールのメンテナンスの依頼先についてわかる」
「ショパールの腕時計のオーバーホール料金や納期についてわかる」
「腕時計をオーバーホールする際の注意点がわかる」

長期間にわたって愛用するためにも、オーバーホールは重要なメンテナンスです。ぜひこの記事を、依頼する際の参考に活用してみてください。

ショパールの腕時計をオーバーホールしてくれる依頼先について【正規サービスと修理専門店】

ショパールの腕時計を長く愛用するためには、定期的なオーバーホールが欠かせません。しかし、オーバーホールを依頼する際には信頼性や品質を考慮することが重要です。

そこで、ショパールの腕時計のオーバーホールを依頼できる「正規サービス」と「修理専門店」についてご紹介します。

ショパールの正規サービス

 ショパールの正規サービスとは、ブランド自体が提供する公式のサービスセンターのことです。ショパールの腕時計において、オーバーホールを含めた修理作業は全て正規サービスセンターで行われます。

サービスセンターでは、専門技術を持った時計職人や宝石職人たちが在籍しています。純正パーツを使用した的確なメンテナンスによる、高い安心感が強みです。

全国にあるショパールの正規販売店に商品を持ちこむことで、受付が可能となっています。その後サービスセンターに送付して、オーバーホールが実施されるのです。

最寄りのサービスセンターの場所は、ショパールの公式ウェブサイトから検索ができます。

腕時計の修理専門店

腕時計の修理専門店とは、腕時計の修理やメンテナンスを専門に行う店舗のことです。腕時計の修理専門店では、時計職人があらゆる腕時計の内部構造や機能に精通しており、主に以下のような作業を行ってくれます。

・オーバーホール
・電池交換
・ベルト修理、交換
・外装の研磨

修理専門店の多くは少数精鋭のスタッフがオーバーホールの複数工程を担当することが多く、そのため修理料金が正規サービスより安くなるという傾向があります。

受付の方法は、店舗に持ち込むか宅配サービスを利用できる店舗もあります。修理専門店は全国に多数存在しまいますし、仮に近場に店舗が無くても依頼できるのは非常に便利です。

K’s factory（ケイズファクトリー）の宅配修理

K’s factory（ケイズファクトリー）では、時計専門店様から数多くの難しい依頼を受けてきた経験豊富な技術者が皆様のご愛用の腕時計を的確に診断・修理いたしております。また、ほぼ全ての修理工程を自社工房内で完結しており、厳重なセキュリティシステムで責任をもって皆様の大切な腕時計をお預かりしております。

内部（ムーブメント）のオーバーホールはもちろんのこと、外装部の点検・修理なども含めたトータル修理も賜っております。一部修理後のご相談やベルトの交換などのご依頼も対応しておりますので、ぜひK’s factory（ケイズファクトリー）の宅配修理をご活用ください！

ショパールの腕時計のオーバーホール料金と納期【電池交換料金も含めて依頼先別に解説】

ショパールの腕時計は、自社ムーブメントや宝石を使用したりなど、高価なモデルが中心です。

そんな腕時計の修理料金は、どれぐらいかかるのか気になるところではあります。しかも、オーバーホールは定期メンテナンスなので、数年ごとに依頼しなければいけません。

腕時計を所有するにあたっての必要経費なので、まず把握しておいて損はないでしょう。

正規サービスのオーバーホール料金と納期

（2023年8月現在）

〈納期〉
・クォーツ式＝3週間～
・機械式＝1ヶ月～

上記の値段はあくまでも最低料金で、腕時計のモデルやパーツ交換の有無などで変動します。

オーバーホールの値段の際は主に時計の機能によって変動するパーツ数の違いです。クォーツ式は電池で動かすので、内部パーツの数が約50個とそこまで多くありません。

一方の機械式はゼンマイ駆動で様々なパーツとのかみ合わせで動いています。そのため、パーツ数は約100個と多くなります。パーツ数が増えると作業量も増えるので、その分が価格差として反映されています。納期もクォーツ式と機械式で異なりますが、これも同様の理由です。

点検の結果、スイスの工房での対応が必要となると、更に納期が延びてしまいます。正規サービスの場合は予算と時間に余裕を持って依頼しましょう。

修理専門店のオーバーホール料金と納期

〈納期〉
・3週間～

修理専門店の価格の構成要素には以下のような要素が含まれています。

・サービスの内容の違い＝研磨仕上げをプラスするなど、他店との差別化を計るためにサービス内容を充実させるため。
・立地による問題＝都心にある店舗は、家賃などで運営費用が上がる。
・工房の規模による維持費の差＝修理工房の規模が大きいと、それだけ人件費や機材に費用がかかるため。

一般的に、正規サービスよりも安くなる傾向にはありますが、確かな腕をもつ修理専門店は正規サービスと変わらぬ質のオーバーホールを提供してくれます。

納期も短くなる傾向にあり、しっかりとした質の高いサービスを提供している修理専門店であれば、安心してオーバーホールを任せることが可能です。

クォーツ式の電池交換料金について

ショパールの腕時計では「ハッピーダイヤモンド」や「ハッピースポーツ」などのモデルがクォーツ式になります。クォーツ式は電池で駆動させているので、動作が停止した場合は、基本的に電池交換すればOKだと認識しているユーザーが多いのですが、クォーツ式も内部では様々なパーツが組み合わされており、定期的なメンテナンスが推奨されています。

ショパールの正規サービスは、基本的に「メンテナンスサービス」と「フルサービス」の2種類です。

「メンテナンスサービス」は、ムーブメントの点検や調整を中心とした作業となります。「フルサービス」は、「メンテナンスサービス」の内容にムーブメントの注油やパーツの修理・交換などをプラスした網羅的な内容です。電池交換などは、単体でのサービス提供はなく、このいずれかのサービス内容に含まれる形で提供されています。

時計の修理専門店では電池交換のみから対応している店舗も存在します。ただし、修理専門店によってメンテナンスできるブランドと出来ないブランドを設定していることもあるので、事前に確認してからにしましょう。もちろん、電池交換だけでなく、合わせてオーバーホールも依頼できます。

納期に関しては、正規サービスの場合「メンテナンスサービス」と「フルサービス」の納期と同じで約3週間になります。修理専門店はもう少し納期が短くなりがちで、電池交換だけであれば、基本的には即日対応となります。

腕時計のオーバーホールにおける３つの注意点

腕時計のオーバーホールを実施するにあたって、念頭に置くべき注意点があります。

① 修理専門店に依頼する場合は技術力のある店を選ぶ
②「保証書」を厳重に保管する
③ メンテナンス周期を守る

それぞれを詳しく解説していきます。

①修理専門店に依頼する場合は技術力のある店を選ぶ

修理専門店への依頼を検討する際は、技術の高い修理専門店に依頼する事が重要です。ショパールの腕時計は、メンテナンスに高度な技術を必要とするからです。

96年に自社工房を設立してから、「アルパイン イーグル コレクション」や、「L.U.Cコレクション」などの自社ムーブメントを搭載したモデルを発表しています。

技術力の高さを見分けるポイントとしては、「技術者の保有資格」や「修理実績」です。

具体的には、「腕時計修理技能士1級」を持つ技術者がいるか否かを確認しましょう。「腕時計修理技能士」は、国内唯一の時計修理の資格です。1級は高度な技術や知識、それを活かした実務経験が無いと受験する資格を得られない資格となります。

「修理実績」に関しても、自社ムーブメントや複雑な機構が多い舶来時計の実績が豊富であれば、安心しても良いと言えるでしょう。

②「保証書」を厳重に保管する

ショパールの腕時計を正規販売店で購入したら、「原産地証明書」と「保証書」が付けられます。

オーバーホールが必要な場合には、保証期間内であれば無償で修理やメンテナンスが受けられる可能性があります。

しかし、当然の事ながら保証修理には、「保証書」とそこに記載した情報が無いと受付ができません。そのため、保証修理に必須となる保証書を確実に保管する必要があるのです。

ショパールは、国際保証の延長が5年まで可能です。期間が長くなると、保証書をどこに保管したか忘れかねないので、確実にわかるようにしておきましょう。

③メンテナンス周期を守る

腕時計には、内部の機能によってメンテナンス周期があります。

・クォーツ式＝4～5年
・機械式＝3～5年

年数が経過すると、内部のパーツに使用する潤滑油が乾燥してきます。スムーズに動作せず、時計の機能や精度に影響が出てしまうのです。

劣化した状態で使用を続ければ、部品の摩耗や破損など重大なトラブルにも発展しかねません。

そんなトラブルを未然に防ぐためにも、オーバーホールを定期的に依頼する必要があります。オーバーホール時には、古い油やカスの洗浄、新しい油の注油や機能と精度のチェックなどが行われます。

メンテナンス周期を守り、オーバーホールを定期的に実施することで時計の寿命を大きく伸ばすことが可能になります。

まとめ

ショパールの腕時計のオーバーホールについて、解説してきました。この記事をまとめると以下になります。

〈ショパールのオーバーホールの主な依頼先〉
・ショパールの正規サービス
・腕時計の修理専門店

〈正規サービスのオーバーホール料金と納期〉（2023年8月現在）

〈納期〉
・クォーツ式＝3週間～
・機械式＝1ヶ月～

〈修理専門店のオーバーホール料金と納期〉

〈納期〉
・3週間～

〈腕時計のオーバーホールにおける3つの注意点〉

①修理専門店に依頼する場合は技術力のある店を選ぶ
②「保証書」を厳重に保管する
③メンテナンス周期を守る

ショパールの正規サービスは、ブランド公式としての信頼性と高い技術力が魅力であり、純正パーツを使用して的確なオーバーホールを行います。

修理専門店も高い技術力を持つところは、正規サービスと遜色のない質の高いサービスを提供しています。修理専門店への依頼をご検討の際は、保有資格や修理実績をしっかりとチェックして慎重に検討しましょう。オーバーホールの料金や納期は依頼先によって異なりますので、複数の店舗やサービスセンターで比較してみることをおすすめいたします。

是非、本記事をご参考にショパールの腕時計をより長くご愛用できることを願っております。